議会報告・地域報告

【奈良県議会】【令和5年9月議会】【あしたか清友】【一般質問】

皆さん、こんばんは。奈良県議会のあしたか清友です。

6月議会終了後は、6月議会の建設委員会で質問した、香芝市北今市の交差点から香芝市旭ヶ丘東団地入り口までの第1工区内の「国道168号香芝・王寺道路整備」の進捗や、香芝市内の「田尻地区・原川の河川改修」、「瓦口地区・葛下川の河川改修」など現地に赴き、事務担当者や現場担当者と事業進捗の確認を行いました。また、香芝市内の自治会主催の夏祭りや二上山花火大会、老人会主催の美化清掃、育友会主催のラジオ体操など地域行事にも参加させていただきました。様々な事業者さんの行事やイベントにもお声がけいただき、県政報告もさせていただきました。加えて6月議会の県政報告のチラシを1万部作成し、ポスティングもしています。その中でいただいた、地域課題や地元・香芝の要望事項を9月議会では届けてまいります。

8月21日(月)には、「少子化対策・女性活躍の促進・スポーツ振興対策特別委員会」の副委員長として、橿原公苑の現地視察を行い、施設の想像を超える老朽化やバリアフリー化になっていない等、国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けて施設改修だけでなく、新設することが必要だと感じました。8月24日(木)には、関西広域連合議会に理事として出席し、一般質問を行い、【関西広域連合のあり方、意義について】【広域交通インフラについて】【日本酒をはじめとした関西の食に係る魅力発信とマーケットの拡大支援について】の3点を質問しました。(※詳細は前回の投稿を確認してください)

9月11日(月)に9月議会・議案説明、9月12日(火)の9月議会前に「少子化対策・女性活躍の促進・スポーツ振興対策特別委員会」があり、9月15日(金)から9月議会がスタートしています。

9/11(月)9月議会・議案説明会

9/12(火)特別委員会

9/13(水)特別委員会

9/15(金)本会議・初日

9/21(木)代表質問

9/22(金)代表質問・一般質問

9/26(火)一般質問

9/27(水)常任委員会

9/28(木)常任委員会

9/29(金)予算委員会

10/2(月)予算委員会

10/3(火)予算委員会

10/6(金)本会議・委員会採決

10/7(土)関西広域連合議会・委員会

10/11(水)決算委員会

10/12(木)決算委員会

10/13(金)決算委員会

10/14(土)決算委員会

10/16(月)決算委員会

10/17(火)決算委員会

10/20(金)本会議・最終日

 

9月議会では、「一般質問」「建設委員会」「予算委員会」があり、その準備に時間がかかり特にハードな7月8月9月でした。特に、初めての一般質問ですので調査・研究、質問準備は入念に行いました。それでは、9月22日(金)16時10分から行った初めての一般質問を報告させていただきます。答弁は、後日配信される映像や議事録で確認して報告しますので、まずは、質問要旨を報告します、

 

【奈良県議会】令和5年9月議会【一般質問】あしたか清友(芦髙清友)

1.山下知事の行政運営における説明責任について

2.県域水道一体化について

3.子ども達の未来を創るスポーツ施設整備について

4.教員の未配置への対策について

 

それでは、奈良県議会はじめての一般質問の質問要旨を報告します。

 

皆様こんにちは。議長のお許しをいただきましたので、自由民主党・無所属の会、芦髙清友の一般質問を行います。初めての一般質問は、奈良県の未来のために大きく2つの改善を望み、4項目の質問をさせていただきます。一つ目は、奈良県の行政運営における説明不足の改善です。特に、予算執行査定の結果については、奈良県内の市町村、市町村議会に深く関係する案件が多くあり、山下知事就任後の奈良県の説明する姿勢では、奈良県民や関係自治体に全く理解が及んでおらず、早急に改める必要があると考えます。まちづくりを進めていくためには、市町村と県の連携が不可欠です。基礎自治体である市町村と広域自治体である奈良県が、同じ方向を向いて事業に取り組むことが奈良県の未来、奈良県の発展に不可欠です。そのことから、大項目1番「知事の行政運営における説明責任について」大項目2番「県域水道一体化について」大項目3番「子ども達の未来を創るスポーツ施設の整備について」を質問項目としました。二つ目は、子ども達への政策展開について、さらなる充実を求めます。高校無償化については、奈良県議会でも、無償化を求める請願を過去に全会一致で可決しております。事業内容については、提案理由説明をしっかり聞いてからの判断になろうかと考えますが、それと同時に進めなければならない課題について改善を求めるために、大項目3番「子ども達の未来を創るスポーツ施設の整備について」、大項目4番「教員の未配置への対策について」を質問項目としました。

 

【1.知事の行政運営における説明責任について】

まず始めに、大項目1番「知事の行政運営における説明責任について」お伺いします。奈良県は、これまで「奈良新『都』づくり戦略」を「県政発展の目標と道筋」として取り組んできました。今年度に向けてとりまとめられた「奈良新『都』づくり戦略2023」には、9の都、29の政策、104の施策が掲載されています。それに関連する予算は、奈良県知事をはじめとした県庁の職員のみなさんが庁内で議論を行い、その結果を奈良県議会に予算案として上程し、それを議会が議決したものです。また、「奈良新『都』づくり戦略2023」には、今年度の取組だけではなく、これからのプロジェクトも盛り込まれています。組織編成はそれも踏まえて行われてきたと認識しています。6月議会では、山下知事の所信表明や答弁において、議会や県民に対しきちんと議論する。対話をすると表明されています。特に予算執行査定に関することについては、議決事項ではない、知事に権限があるものであっても当然に詳細な説明がなされるものであると期待しておりました。しかし、予算執行査定に伴う組織改正については、その発表の前日の7月4日まで6月議会であったにも関わらず、7月5日に突如、7月18日付で組織改正するとの報道発表がありました。山下知事が再三おっしゃっていた「対話と議論」は一体何だったのか、と大変驚きました。山下知事が、判断された予算執行停止の検討段階において、政策(ポリシー)、施策(プログラム)、事務事業((タスク・)プロジェクト)の見直しがどのようになされたか、全く分かりません。そういう意味からも今回の組織改正は、6月議会で報告が必要であったと考えます。そこで、知事にお伺いします。

今回の予算執行査定に伴う組織改正については、知事の権限で行える事案であるものの、事前に議会へ説明すべきであったと考えます。議決の有無に関わらず、組織改正などの県政の重要な案件については、県民の負託を受けた議会に対し丁寧に説明し、理解を求めることが必要と考えますが、知事の所見をお伺いします。

 

【2.県域水道一体化について】

続いて、大項目2番「県域水道一体化について」お伺いします。奈良県では、平成29年10月に、「県域水道一体化の目指す姿と方向性」が県・市町村サミットで提示され、平成30年4月に県域水道一体化検討会を設置。平成31年3月には、「新県域水道ビジョン」を策定し、県域水道一体化を正式に位置づけをされました。令和3年1月には、県・27市町村・奈良広域水質検査センター組合で「水道事業等の統合に関する覚書」を締結し、同年8月に奈良県広域水道企業団設立準備協議会が発足されました。これらの背景には、給水人口の減少に伴い有収水量が減少していること、法定耐用年数である40年以上経った水道管路の割合が全国平均より進んでいること、水道関係人員の減少により技術の継承が懸念されること等、があります。国におきましても、人口減少に伴う水需要の減少、水道施設の老朽化、人材不足等、水道の直面する課題に対応し、水道の基盤強化を図るため、水道法が一部改正されました。(平成30年改正、令和元年施行)これらを踏まえて、奈良県では、長きに渡り、協議会や検討会で水道一体化に向けて協議検討を進め、ようやく、令和5年2月に基本計画の策定、基本協定の締結がされたものと認識しています。また、協議会に参加している県内市町村でも、各議会において昨年度の3月議会で、これらの経緯を踏まえて、令和7年4月からの事業統合や統合当初からの料金統一という基本事項を前提として、これまでの任意協議会を法定協議会として位置づけ、参加する議案を議決しています。そこで知事にお伺いします。

去る7月21日の第1回奈良県広域水道企業団設立準備協議会において、知事は、水道広域化の必要性は認めつつ、令和7年4月からの事業統合や統合当初からの料金統一という基本的事項、また料金水準の試算について疑問を呈され、再度論点を整理して協議会で協議する旨の発言をされましたが、県域水道一体化についてどのように考え、今後どのように進めようとしているのか、知事の所見をお伺います。

 

【3.子ども達の未来を創るスポーツ施設の整備について】

続いて、大項目3番「子ども達の未来を創るスポーツ施設の整備について」お伺いします。国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の開催に向けて、奈良県は橿原公苑にアリーナの新設を、また橿原市と協議を重ね、橿原運動公園に第1種陸上競技場の新設を計画していましたが、知事は就任後「大会は既存施設の活用を基本とし、新設は行わない。」との方針を示し、事業の執行停止とされました。その理由は、橿原運動公園はアクセスが悪く、産業廃棄物が埋まっており、撤去費に多額の費用がかかるからとのことでした。しかし、調べてみますと、車と電車の両面で、橿原運動公園は、奈良市鴻ノ池陸上競技場よりもアクセスは良いですし、関係者に確認したところ、地下埋設物は、産業廃棄物ではなく一般廃棄物であると聞いています。以上のことから、私は、当初の計画通り、橿原運動公園に競技場を新設する計画が良いと今でも思っています。先月、スポーツ施設の整備について自民党勉強会を行いましたが、人口あたりの社会体育施設数は奈良県は全国37位という状況です。近隣府県の状況では、和歌山県が平成27年の国体に向け、総合体育館と屋内プールを新設、2箇所の陸上競技場を大規模リニューアルされました。滋賀県は令和7年の国体に向け、陸上競技場、総合体育館を新設されています。ところが、奈良県のスポーツ施設は、約40年前に開催された昭和59年のわかくさ国体に向けて整備されたものがほとんどで、老朽化が相当進んでいます。 8月21日に、少子化対策・女性の活躍促進・スポーツ振興対策特別委員会で、橿原公苑の陸上競技場、第1体育館、野球場の視察を行いました。あえて、言葉を選ばず申し上げますと、ボロボロでした。 屋根の劣化による雨漏り、床の強度不足など、利用者に直接影響が出るような施設の劣化に大変驚きましたし、段差の解消や和式トイレの洋式化、多目的トイレへの改修、車椅子席の設置など、バリアフリーが当然のこの時代に、あり得ない課題を抱えていることに呆れ、ここまでほったらかしだったのかと、利用者の気持ちを考えると悲しい気持ちになりました。一方で、奈良県が今年度の新規事業として、令和13年開催の国体や世界大会等で活躍が期待できる未来のトップアスリートを発掘するため、スポーツ能力測定会を開催したところ、定員を大きく上回る応募があり、事業担当課からは、子どもたちやその保護者の方々のスポーツに対する関心の高さに、大変驚いたと聞いています。そこで、知事にお伺いします。

子ども達の夢や未来、スポーツへの思いを大切にし、活躍が期待される将来の子どもたちへの投資という観点からも、国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の開催を契機として、スポーツ施設の整備は必要と考えますが、知事はどのようにお考えかお伺いします。

 

【4.教員の未配置への対策について】

最後に、大項目4番、「教員の未配置への対策について」お伺いします。教育委員会では、先生方が子どもと向き合う時間を確保するために、教員業務支援員、学習指導員、部活動支援員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどの配置を行ったり、ICT機器の活用を促進したりするなど、様々な観点で教職員の働き方改革を推進していただいています。しかしながら一方で、教員の産休や育休、病休等により、急な欠員が生じた際に、替わりの教員がなかなかみつからず、教員が未配置となっているケースが少なからずあります。そのような学校では、教員全体で業務を分担することが必要となるため、実際には少人数指導の加配教員の枠を学級担任に充てることで、学級担任は確保できるものの、少人数指導を止めなければならない状況があったり、教頭先生や校長先生が教壇に立たなければならない状況もあります。昨年度、9月1日時点では、小学校が43件、中学校が8件、義務教育学校が3件、高等学校4件(、特別支援学校0件)で合計58件の教職員の未配置がありました。今年度も9月1日時点では、小学校が39件、中学校が10件、義務教育学校が1件、高等学校1件、特別支援学校3件で合計54件の未配置の実態があります。そこで、教育長にお伺いします。

これまでからも教育委員会や学校においては、未配置の解消に向け退職教員の活用等、あらゆる手段を尽くしていただいていますが、教員の未配置は、教員の負担増だけでなく、子どもたちの学びや健全育成に大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。年度途中に生じる教員の未配置の抜本的な解消につなげるための対策について見解をお伺いします。

以上で、壇上からの1回目の質問を終わります。

 

↑以上が、質問に至る背景と質問の要旨です。2番「県域水道一体化について」、4番「教員の未配置への対策について」は良い答弁がいただけたと思います。特に4番は、具体の対策を来月10月、そして来年度の新しい取り組みもご答弁いただけました。答弁をいただいた後に自席より2回目以降の質問を行いますが、1番「山下知事の行政運営における説明責任について」の答弁が、私が想定していたものよりも、はぐらかされました。私は、条例・計画(ここでは奈良新『都』づくり2023)に基づき、政策・施策・事務事業の政策体系があり、そこに予算がある。そしてそれを実施するのが組織だと考えます。予算執行査定に伴い組織改正がされ、大学設置準備室が廃止、万博推進室が新たに設置されました。しかし、それに係る当初予算の減額や増額はありません。予算執行査定に伴う政策体系の変更も発表されておらず、意味不明です。奈良県が目指す方向性や奈良県の現在地が全く分からない状況です。組織改正の前に予算でビジョンを示すべきという、当然の質問をしましたが、話がかみ合いませんでした。納得のいかない答弁に対して、一つ一つ問い返してしまったので、1番「山下知事の行政運営における説明責任について」で質問の時間を費やしていまい、2番「県域水道一体化について」の再質問の序盤で持ち時間25分の質問時間は終了しました。2番「県域水道一体化について」、3番「子ども達の未来を創るスポーツ施設整備について」、4番「教員の未配置への対策について」の再質問をめちゃくちゃ用意していましたので、時間配分を誤ってしまったと反省しています。25分はかなり短いですね。しかし、予算委員会が9月29日(金)、10月2日(月)、10月3日(火)の3日間あり、私も委員として審査しますので、ここで質問出来なかった分と地元・香芝の課題解決に繋がるような質問をどんどんしていきます。引き続き、皆様からのご指導・ご鞭撻の程よろしくお願いします。「あしたか清友」HPをご覧いただきましてありがとうございました。

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