議会報告・地域報告

【奈良県議会】県事業である【国道168号】香芝・王寺道路の4車線化と無電柱化について【あしたか清友】

【奈良県議会】6/30(金)建設委員会

①国の直轄事業である、国道165号(香芝・柏原改良)香芝市穴虫西交差点から西名阪自動車道柏原ICまでの約2.8㎞の区間の4車線化について

②県の事業である、国道168号(香芝・王寺道路)香芝市北今市から王寺町畠田四丁目交差点までの約3.2㎞の区間の4車線化・無電柱化について

③予算執行停止に係る将来の総事業費▲4730億円のうち、担当所管分での経済損失の影響について

主に3点の質問をしました。山下知事による予算執行査定の影響が大きく、国からの補助金や交付金等、奈良県に入ってくるはずでなったお金が事業停止により消滅したことになります。関係自治体の衝撃は連日大きく報道で伝えられていますが、なぜ予算執行査定で事業停止に至ったのかの決定過程の情報が一切ありません。その点は、議会議員として伺うのは当然のことであり、どのような比較検討の上、事業停止に至ったのかを今後も明らかするべきであると考えます。そして、予算査定の事業やそれ以外の事業を「奈良新『都』づくり戦略2023」や令和5年度一般会計予算書を読み込みましたが、香芝の話が少なすぎる。質問1つ目と2つ目は、香芝市の道路の話でありますが、奈良県の事業が香芝市に向いているものがあまりにも少ないと感じたため、地元の大きな課題である道路インフラの質問にしました。①に続き、②の事業内容や事業進捗を報告します。

質問事項②県の事業である、国道168号(香芝・王寺道路)香芝市北今市から王寺町畠田四丁目交差点までの約3.2㎞の区間の4車線化・無電柱化について

【事業内容】

〇県の事業である、国道168号(香芝・王寺道路)香芝市北今市から王寺町畠田四丁目交差点までの約3.2㎞の区間については、4車線に拡幅し、渋滞緩和、歩行者空間の確保及び地域の活性化、また無電柱化による緊急輸送道路の機能確保を目的として平成18年度に事業化され、1工区、2工区、3工区に分けて継続的に事業が実施されています。

【事業進捗】

〇1工区(竹田川からJR志都美駅付近)約1㎞区間については、令和4年度に北今市橋から旭ヶ丘団地東入口交差点付近までの約320mを重点区間として、4車線化に向けて西側歩道整備・舗装工事が実施され、令和5年度の今年度には、東側歩道整備と中央分離帯設置工事を予定されています。また、それらを踏まてた上で、道路建設課長から重点区間においては令和6年度の供用開始を目指していく旨の答弁がありました。

〇2工区(志都美駅付近から大手メーカー電機付近)約600m区間については、約99%の用地買収が完了し、西名阪自動車道の南側約350mにおいて暫定整備が行われています。

〇3工区(大手メーカー電機付近から王寺町域)約1.6㎞区間については、用地測量、補償調査等が行われており、準備が整った物件から順次用地買収が行われていく予定です。

事業進捗については、質問内容だけではなく、奈良県や香芝市、高田土木事務所など関係各所に伺った上での現在の状況です。委員会の議事録はまだあがっていませんので、後日確認の上で文言などは更新してまいります。1工区については、見える形です進んでおり令和6年度ですので、令和7年3月末までに重点区間の約340mが供用開始になります。また、2工区3工区については、国道整備の入る前段階にあたる地籍調査の質問をしました。西名阪自動車道の北側で国道168号より東側のJRの線路付近の地籍調査がまだ出来ていません。道路建設課長より、今年度での一般会計当初予算、今議会での補正予算でそのエリアの地籍調査が進むように鋭意努力をする旨の答弁をいただきました。また、報告で議案に上程されております奈良県土地開発公社においても用地交渉を委託しており、それらも含めて高田土木や公社の皆様にはご苦労をおかけしますが、県内の基幹道路の事業ですのでどうぞよろしお願いします。質問事項②に続いて質問事項③について覚えている範囲で内容を報告します。

質問事項③予算執行停止に係る将来の総事業費▲4730億円のうち、担当所管分での経済損失の影響について

〇山下知事より「予算執行停止による将来的な削減額が約4730億円を上回る」と公表されましたが、国庫補助金または交付金等奈良県内に歳入として流入する額はいくらか?→分からない

〇国庫での歳入予定額が消滅することによる奈良県内総生産に影響を与える試算額、またその過程がわかる行政文書等の資料の提出を求めるがいかがか?→ない

〇減額による経済損失をどのように考えているのか?→検討していない

〇山下知事の県政に対する所信では、「県の施策や事務事業の再構築に取り組んでまいります。」とあるが、予算執行停止をする事業では、政策、施策、事務事業の政策体系はどのようになっているのか?

〇KGI(政策目標)、KPI(戦略目標)は「奈良新『都』づくり戦略2023」に基づいて設定されているものだが、今年度の目標設定は変わるのか?

〇減額の補正予算の提出も当然のことだが、主要な事業を停止するということは「奈良新『都』づくり戦略2023」推進に資する条例も当然に改正しなければならないのではないのか?議案が提出されないがどうなっているのか?

等いずれも担当所管にか係る範囲のみであることを前提で伺いました。一言一句、どのように質問したのかは議事録が公表されましたら、上書きしますね。答弁もゼロ回答であったことだけ覚えており一言一句記録できてませんので、こちらも議事録の公表を待ちます。

減額補正、条例改正、政策・施策・事務事業の政策体系、KGI・KPIの変更。大きな事業の決定を変更する場合、当然ながら様々な変更箇所が出てきます。ただ予算執行を停止しただけで、現在その事務事業はどうなっているのでしょうか?今年度は、その担当者は、何もしないということなのでしょうか?事業を止める発表だけだと、奈良県をどのようにしたいのかが全く分かりません。今年度はほったらかすということでしょうか?山下知事より、減額補正として上程せず、代表質問と一般質問の時に聞かれたことだけに答える旨の発言がありましたが、全く意味が分かりません。減額補正を提出して議場で提案理由の説明をし、議会で議論をしながら、関係自治体とも議論しながら、山下知事が目指す奈良の未来を県民の皆様にご説明されることを望みます。対話と議論をすることを発表されましたが、それは減額補正予算を提出されることからはじまるものと考えます。これらは一般質問で直接伺います。

 

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