皆様こんばんは。我ら若人、あしたか清友(芦髙清友)です。
令和2年9月定例会の一般質問の映像が、【香芝市議会 インターネット録画中継】が配信されております。大項目1番、【新市長の選挙公約について】に続いて、大項目2番【農福連携について】を報告します。映像からの文字おこしなので、しゃべり言葉や文脈から要旨は、まとめて報告します。議事録は、次回の定例会までに【香芝市議会 議事録】から配信されますので、検索していただければ幸いです。
それでは、大項目2番、農福連携についてまいりましょう。
【あしたか】農業委員会において、遊休農地解消モデル事業として、平成24年度より香芝市内の遊休農地を対象に農業委員自ら農作物を作付けし、遊休農地解消活動を行っております。今年で9年目を迎え、9年間で約1.4ヘクタールの遊休農地が解消していると報告をうけました。令和元年度には、本町の約1600㎡の遊休農地に黒豆とみそ加工用大豆の栽培を行い、今年度、令和2年度には、本町市役所北側の約1200㎡の遊休農地に薩摩芋の作付け、逢坂の約1100㎡の遊休農地は、農業委員会から委託を受けた、ふれあい朝市香芝のメンバーさんが、かしば香るみそ用の大豆の作付けを行っておられる。令和元年度の遊休農地が解消した農地では、新たな地域の担い手の方が水田を引継ぎ、今年度、令和2年度に悠久の光用の米作りを行っていただいているというふうに決算特別委員会で報告を受けました。そして現在、香芝朝市実行委員会が運営している、ふれあい朝市香芝の直売所において、市内で収穫された農作物の販売、また香芝朝市実行委員会を通じて、学校給食に野菜とかしば香るみそを納入されている。小学校、幼稚園、認定こども園、保育所に納入されていますけれども、過去3年間の給食への利用率についてまず伺います。【都市創造部次長】全校を合計した地場産の野菜使用量の多い使用15品目についての利用率をご答弁いたします。平成29年が1.8%、平成30年が2.5%、令和元年度は2.8%となっており、若干ですが利用率が高まってきております。
【あしたか】給食での利用率を高めることが地産地消の一つにつながっていくと考えます。重量の%はそうなってしまうのは、理解しますが、もう少し利用率を高めることは出来ないんですか。【都市創造部次長】香芝朝市実行員会、教育総務課、農政土木管理課と協力しながら地場産品の利用率を高めるため、朝市との協議を毎月1回開催し、市内で準備できる野菜を事前に聞き取り、可能な限り給食のメニューに反映できるようにしております。
【あしたか】利用率を高めるために月1回会議をしているということなんですけれども、給食の利用率が2.8%というのは低いと思います。課題があるのではないんですかね。どのように分析されていますか。【都市創造部次長】3者による月1回の会議を行っていますが、地場産品の利用率を高めるための効果的かつ具体的な方法が見いだせておりません。また、野菜の主要15品目の中には納入実績の全くないものもあり、利用率を高めるためにはこれらの野菜の安定した生産能力の向上が必要となってくるのではないかと考えております。
【あしたか】農林水産省の施策の情報提供には、先程答弁にあった課題解決のヒントや先進事例があります。このような情報を活用して改善していけば利用率が高まると思いますが、香芝市としてこのような情報を活用しないのでしょうか。【都市創造部次長】市におきましても、近畿農政局や奈良県から農林水産省の施策についての情報提供を定期的に受けております。質問にあります農林水産省の施策に御座います地産地消、国産農林水産物の消費拡大、学校給食等における地場産物の利用拡大についてのメニューの中に、地産地消コーディネーター派遣事業の募集がございましたので、今年度応募しており、現在結果を待っている状況でございます。
【あしたか】派遣の応募をおこなっているという答弁ですけれども、状況的にはどうですか。【都市創造部次長】結果については、派遣決定の確率は高いと聞いております。
【あしたか】応募されているその地産地消派遣事業、この事業内容についてちょっと伺います。【都市創造部次長】地場産物の利用のさらなる推進や安定的な供給体制作り等に課題のある地域に対して、その課題解決に向けて助言、指導を行うため、地域からの申請に基づき、その課題に対して経験や知識などを有するコーディネーターを現地へ派遣する事業でございます。
【あしたか】その事業内容は理解しましたけれども、その派遣の回数ですね。派遣に係る経費というのは必要なんですかね。【都市創造部次長】派遣の回数につきましては2回を希望しております。また、派遣に係る費用については、一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構が派遣するコーディネーターの旅費及び謝金を負担していただける状況でございます。
【あしたか】そのコーディネーター、決まれば活用していただきたいんですけども、その指導内容というのがあると思います。希望する指導内容は先程の課題なんですかね、その具体的な指導内容を伺います。【都市創造部次長】内容といたしましては、地場産物の利用率の現状に基づく利用率を高めるための課題と問題の整理、具体的な改善方法について香芝朝市実行委員会、教育総務課、農政土木管理課の3者が講義を受ける予定でございます。この講義を十分に活用して給食での利用拡大を目指し、地産地消に取り組んでまいりたいと考えております。
【あしたか】地域生産、地域消費だけでなく、6次産業化につなげていただくことを期待していきたいというふうに思います。6次産業化が農林水産業のその支援がハード、ソフト、両方が補助金対象となっています。香芝市の生産から販売まで一貫して行う6次産業の取り組みについては、みそ、日本酒、米粉を使用したお菓子があります。かしば香るみそは先程申したとおり、ふれあい朝市香芝の直売所にて販売及び学校給食に納入されている。また、平成25年度より遊休農地解消モデル事業を活用した取り組みで、ヒノヒカリを材料に純米酒、悠久の光は平成28年度にKASHIBA+に登録されています。平成29年度より米消費拡大、地産地消事業として、多収米ホシアオバを材料に純米酒、呑鶴が令和元年度に完成し、両純米酒ともに栽培、収穫したお米を米粉に製粉加工して、香芝市内の店舗やパンや洋菓子を生産販売し、KASHIBA+にも登録されている。遊休農地解消事業の一つで、広陵町の企業が香芝市内の遊休農地を借りて綿を作付けして収穫したオーガニックコットンを用いた靴下を生産されているというふうな成果、決算特別委員会も含めてこれまで答弁いただいております。香芝市は、市街地及びその周辺の地域で農業が行われています。消費地に近いという利点がある都市農業ですね。新鮮な農作物の供給や農業体験の場の提供、災害に備えたオープンスペースの確保、安らぎや潤いといった緑地空間の提供など、多様な役割を果たしています。その中でも、市民の身近にある農地を農業体験の場として、積極的に提供するべきと考えますが、いかがですか。【都市創造部次長】本市におきましては、遊休農地解消の一つの手法といたしまして、農業者以外の方が野菜や花等を栽培して自然に触れ合うとともに、農業に対する理解を深めるため、特定農地貸付に関する農地等の特例に関する法律に基づき、農業委員会と農政土木管理課が共同で行う特定農地貸付事業を行っております。令和元年4月末現在では、個所数が10箇所で、面積が約1ヘクタール、82人の方が活動されております。
【あしたか】農業体験の場として、例えば障害をお持ちの方が農業分野で活躍することを通じて、自身や生きがいを持って社会参画を実現する取り組み、農福連携について平成29年12月議会の一般質問で福祉健康部と議論させていただきました。遊休農地を福祉事業者に貸し出し、農福連携を図れば、遊休農地の解消及び地産地消、6次産業化の拡充につながると考えますが香芝市はこのような施策を行うことを考えていないのでしょうか。【都市創造部次長】本市といたしましては、農福連携を実施するには、農業法人や認定農業者が障害者雇用や障害者施設を共同し、農作業に従事することが理想を考えておりますが、本市には障害をお持ちの方を常時雇用するだけの規模の大きな農業法人が現在御座いません。また、認定農業者も2名と少なく、両名とも特殊農産物を取り扱っていることから、国が考える農福連携の実現は現状では難しいと考えております。
【あしたか】国が考える農福連携は難しいというのは理解します。しかし、香芝市と社会福祉法人さんとの関りの中で出来ることはあるのではないかと考えますが、いかがですか。【都市創造部次長】先ほどの農業振興のまとめの中で、米粉を使ったお菓子作りのお話がございましたが、本市では食料自給率の向上を目指し、米の消費拡大に向けた取り組みを行っており、その米粉を使って障害をお持ちの方たちが焼き菓子などを加工、販売されるなど、社会福祉法人と連携はしております。また、平成31年4月に遊休農地を活用して障害をお持ちの方の活動を広げたいとの申し出が社会福祉法人よりご相談がございました。しかし、お話を伺いますと、耕作の経験がないとの回答でしたので、まずは農業委員自ら行う、遊休農地解消活動、農地わくわく農園で、幼・保の子どもたちとともに農業体験の一つとして作付け・収穫を行い、農業への理解と耕作技術の習得を目標に共同で事業を行いました。令和2年度も継続して同事業を行ってまいりますので、将来的にはこのような活動が農福連携につながればと考えております。
【あしたか】ありがとうございます。農業者が主体となって障害をお持ちの方を雇用するということが香芝市は難しい。しかし、福祉事業者が主体で福祉事業所が農業参入することっていうのはあり得るのかなというふうに考えます。また、福祉事業所から圃場、水田に通い農作業を行うと。福祉事業所と農業者の連携で活動ができるというこの3つの形、パターンがあるのかなというふうに考えるわけでございます。それは農政のほうでも研究して進めていっただきたいというふうに考えます。生活困窮者の就労支援について、自立相談支援と就労の状況は、令和元年度において相談件数90件、就労達成者は12名というふうに決算特別委員会の方で報告いただきました。では、その就労の形態はどのようになっていますか。【福祉健康部次長】就労達成者の内訳でございますけれども、正規社員が2名、派遣社員が1名、契約社員が1名、自治体の臨時職員が1名、あとパート5名、アルバイト2名となってございます。
【あしたか】広域就労準備支援も含めて、農業分野の職業見学、職場体験などの働きかけは行っていますか。【福祉健康部次長】幾度か推奨したことはございますが、今のところ農業分野への職場見学、また職場体験等への参加をされた方はございません。本市には、農業分野の協力事業所はないと認識してございますけれども、広域で行っております就労準備事業におきましては、農業等の職場見学、職場体験を行える協力事業所がございますので、利用ができる状況とはなってございます。
【あしたか】その生活困窮者等の就労支援の一つとして農業分野の就労支援についてどのように考えておられるのかご答弁お願いします。【福祉健康部次長】農業分野での就労支援につきましては、地域における就労訓練や雇用の場となる一方で、労働力不足といった問題を抱えている地域にとりましても、働き手の確保や地域農業の維持、さらには地域活性化にもつながるものと考えてございます。生活困窮者にとりましては、就労訓練や就労機会の確保にもつながりますし、またひきこもりやニートなど社会経験が乏しい方が利用することによって社旗参加の支援、こちらにもつながりますので、市内に協力事業所等がございましたら積極的に活用していきたいと考えてございます。
【あしたか】それでは、障害福祉サービスの中で、障害をお持ちの方の就労支援についてどういった支援がなされているのか、事業内容も含めて説明をお願いします。【福祉健康部次長】障害福祉サービスの中で実施しております就労に関しますサービスとしましては、就労移行支援事業、就労継続支援事業A型、同じくB型、就労定着支援事業がございます。まず、就労継続支援事業でございますけれども、通常の事業所に雇用されることが可能と見込まれる方に、生産活動、職場体験などの活動機会の提供やその他就労に必要な知識や能力、こちらの向上のために必要な訓練を行うものとなってございます。次に、就労継続支援事業でございますが、通常の事業所に就労することが困難である方に生産活動や就労の機会を提供することによって就労に必要な知識や能力の向上に向け、必要な訓練、そして支援を行うものでございます。そのうちA型につきましては、雇用契約に基づき、継続的に就労することが可能な65歳未満の方を対象とし、またB型につきましては雇用契約に基づく就労が困難であると見込まれる方を対象としております。最後に、就労定着支援事業でございますけれども、こちらは就労に向けた一定の支援を受けて通常の事業所に雇用された方に対しまして、一定期間就労の継続を図るために必要な連絡調整等を行うものとなってございます。
【あしたか】就労継続支援事業の利用者は、香芝市においてどれくらいおられるのかという点と、就労継続支援事業を行っている事業所数、広域もありますので県内及び香芝市内にどれくらいあるのか、まず伺います。【福祉健康部次長】今年度9月1日現在で実際に利用されておられます利用者の実人数でございますが、就労継続支援事業A型については51人、同じくB型につきましては143人となってございます。事業所数でございますけれども、A型につきましては県内では45ヶ所、そのうち市内には1ヶ所となってございます。B型につきましては、県内には149ヶ所、そのうち市内には8ヶ所となってございます。
【あしたか】これらの就労継続支援事業の中で、農園、もしくは農業、その農園芸も含めて作業内容に含んでいる事業所っていうのはどれぐらいあるんですか。【福祉健康部次長】A型の事業所でございますが、県内には5ヶ所ございますが、市内にはございません。B型の事業所につきましては、県内に39ヶ所、市内に2ヶ所ございます。
【あしたか】野菜の生産活動の中で、畑での農作業、また作物の袋詰め、販売、また野菜の加工といった作業など、様々な作業があります。農業や農園芸を作業内容に含んでいるA型の事業所はないということですね。常時でそれらの作業に従事されているものではないということなんですけれども、B型に関しては出来ることがあると考えます。行政として、障害のある方を農業関係への就業につなぐことは出来ないのですか。【福祉健康部次長】就労継続支援等の福祉サービスの実施にあたりましては、どちらの事業所を利用されるかも含めまして、ご本人の意向や状況を踏まえたサービスの利用計画、こちらが立てられまして、これに基づき、サービスの提供を行うこととなります。ですので、福祉サービスの実施にあたりましては、特に農業関係への就労を希望される場合は、そういった農業関係の作業を行っておられる事業所を案内することは可能でございますが、直接つなぐといったことは難しいかなと考えてございます。一方で、例えば障害のある方が就労についての相談に来られたときには、ハローワークや県の障害者就業・生活支援センター、こちらを紹介するなど、就労希望者のニーズに沿った支援が可能となるよう、関係機関と連携を深め、情報の入手に努めております。
【あしたか】国が考えている農福連携が難しい、香芝では農業法人がないので難しいということなんですけれども、農家が800強あって、色んな形で福祉との連携は可能なんですね。全国的に、は、ニートやひきこもり等の伴走型支援に農園芸を通じた就労準備支援であったり、医療費抑制、また健康寿命延伸等の高齢者福祉でも農園芸を活用した取り組みもございます。医療分野でも農園芸を活用した活動もされています。市内であれば、関屋病院さんもされていますね。福祉行政の中において、農業を活用していくということは可能なんです。農林水産省が打ち出している農福連携は、障害をお持ちの方の就労ではありますけれども、障害福祉サービスだけでなく、香芝らしい、都市農業らしい形で、民間のひろがりがある中で、是非とも行政として引き続き、調査・研究していただきたいと思います。お願いしておきます。
>>>>>大項目3番、香芝ブランド向上について、続く。