議会報告・地域報告

【香芝市議会】新市長の選挙公約について【一般質問】【あしたか清友】

皆様、こんばんは。我ら若人、あしたか清友(芦髙清友)です。

令和2年度9月定例会に行った一般質問について、既に【香芝市議会 インターネット録画中継】で令和2年度9月議会の一般質問の映像が配信されました。映像からの文字おこしではありますが、しゃべり言葉などは文脈の流れ等で、言葉を割愛したり、まとめたものをここでは報告します。議事録の確認は、次回の定例会までに【香芝市議会 議事録】の方で配信されますので、検索していただければ幸いです。

今回の一般質問では、主に3点を質問しました。

①【新市長の選挙公約】について

②【農福連携】について

③【香芝ブランド向上】について

 

①【新市長の選挙公約】については、0、新型コロナウイルス感染症対策。1、誰もが住みよい街にする。2、学校を良くする。3、子育てを応援する。4、市役所を良くする。5、市民が決める。が選挙公約に掲げられ当選されましたが、その中でも4、市役所を良くする。5、市民が決めるについて伺います。②【農福連携】については、香芝らしい新しい農業のあり方として、福祉事業と連携した農福連携をすすめるべきではないのかと提案しました。これは、平成29年12月議会の一般質問でもさせていただきましたが、農福連携とは、障害をお持ちの方の就労支援や生活困窮者などの就労支援につながるものです。議員一年目の平成29年に、三重県の名張市などに何度か現地視察を行い、現場の農業者や福祉事業所だけでなく、農林水産省の都市農村交流課長や三重県知事のお話も伺いました。奈良県では、すすんでいないものですので、都市農業である香芝市から新たな取り組みとして挑戦していただきたいと考えます。③【香芝ブランド向上】については、香芝市の抜本的な課題である経済循環率を向上させるために、既存の事業所には、KASHIBA+の取り組みをより強く促進するべきです。そして、新たな産業として、ITやアートなどのクリエイティブな産業を振興しなければならないと考えます。サテライトやコワーキングスペースも一つの展開です。いずれにしましても、コロナ渦で大打撃をうけている、香芝市内事業所に対して、今必要な支援だけではなく、抜本的な課題解決をしなければならないと考えます。そのためには、地元企業が成長や発展する環境をつくるという理念を示すべきです。香芝市、香芝市内事業者、そして香芝市民の責務を明確に示した小規模事業・中小企業振興条例が必要であり、このことは平成30年3月議会の一般質問や予算・決算の質疑でもしつこくしています。では、まいりましょう。

【令和2年9月定例会】【一般質問通告書】【あしたか清友】

大項目1.新市長の選挙公約について

①「市役所をよくする」について

②「市民が決める」について

大項目2.【農福連携について】

①これまでの農業政策

②これからの香芝らしい都市農業のあり方

大項目3.【香芝ブランド向上について】

①これまでの産業政策

②これからの小規模事業者・中小企業の振興施策について

 

【あしたか】ただいま議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。新型コロナウイルス感染症拡大において、最小限に食い止めるということと、そして経済を守るという大変難しい判断が職員の皆様にも迫られたかと思います。命か経済かということではなく、経済が破綻することで奪われる命があるということも考えなければなりません。市民の命を守る行政におかれましては、具体的な地域に密着した施策が必要です。職員の皆様には、引き続き日々の業務、取り組みを宜しくお願いいたします。それでは、本題に入らせていただきます。5月の市長選挙におきまして当選されました福岡市長には、市民の皆様が大きな期待を持っています。公約では、素早い対応が求められている新型コロナウイルス感染症対策と、香芝が奈良で一番になる5つの提案が示されました。1、誰もが住みよい街にする。2、学校をよくする。3、子育てを応援するといった福祉・教育に力を入れられ、香芝を発展させていく思いが伝わるものでございます。5つの提案の中でも、4、市役所を良くする。5、市民が決めるという事項は、福岡市長ならではの提案と感じております。まず、4、市役所をよくするという提案では、選挙公報の中でも、透明性の高いオープンで清潔な市政を実現する。そして、市長、副市長、教育長の給料を削減し、優秀な人材確保に充てるについて、その内容を伺い、壇上からの1回目の質問を終わります。【市長】透明性の高いオープンで清潔な市政を実現するについてですが、市長交際費の公表、これは既に先日の決算委員会等でも把握されているかと思いますが、今までホームページ等では公表されていなかった市長交際費についての参加費に関する部分です。これに対してオープンにしていくようにしましたし、開示請求では全て掲示できるようになっております。さらに、電子入札の導入です、これも議会に上げていますように今までの入札システムより、さらに透明性の高いものにしていこうというふうにしています。さらに、プロポーザルに関しましても、プロポーザルから総合評価の一般競争入札への移行というふうなことを行っております。

【あしたか】交際費云々につきましては、決算特別委員会でも詳細を伺っております。既にホームページでオープンにされていますし、確認もしております。市長ならではということで、引き続きやっていただきたいと思いますが、市長、副市長、教育長の給料の削減し、優秀な人材確保に充てるということですが、今の説明では、その実現に向けては、副市長の定数を変えなきゃいけない、条例改正が必要になってきます。選挙公報で市民の方が、その公約を見て、市長に思いを託された市民の方からしましたら、女性副市長を誕生させて副市長を2名にするということと、市長も含めて給料を削減するということがセットであるということは理解がえられないと思います。選挙期間中に説明もされてこられたとは思いますが、この公報だけでは、市民の皆様にも十分な理解がえられていない。やはり説明が必要なのではと思いますが、そのあたりはいかがですか。【市長】優秀な人材に充てるおいうふうな広報になっているので、ある程度御理解いただいているのではないかと思います。市民への説明はもちろんですけれども、まず議会への説明が先だと考えております。

【あしたか】条例改正が関わってくることなので、当然、提案理由説明を受けて議会で議論することだと思います。しかし、そういった意見があるということも市長には認識していただきたいと思います。また、優秀な人材確保に充てるということであれば、今回の議会で上程されている特定任期付職員で採用する弁護士というという議案がありますが、これはその点(優秀な人材確保に充てるために給料を削減するということ)には当てはまらないのでしょか。【企画部長】弁護士の採用につきましては、本市における法制面等への対応強化や、職員の能力の向上を図るためでございます。

【あしたか】内容についてはそうですが、削減して優秀な人材確保に充てるという点からすると、この議案も含まれるのかなと思われます。しっかり確認しておかないと分かりませんので。優秀な人材は、採用により確保することもありますが、人材をそうのようにして育成していくのかということも重要です。香芝市総合計画の策定にあたっては、庁内各課より20代から40代の若手職員38名を中心とした職員が集まり、第5次香芝市総合計画検討チーム会議を立ち上げられ、グループワーキングなど現状分析、具体的な事業内容等について議論、検討を進めておられる、総合計画の素案作成を行っているというふうに把握しております。このような策定取り組み、手法について期待される効果はありましたでしょうか。【企画部長】第5次香芝市総合計画検討チーム会議ということでございます。各分野の職員がワークショップ等で意見を交わしながら計画策定に取り組んだとこによりまして、自身の担当業務以外のことを知ることがができたとともに、改めて自身の所属の役割、責任等を再認識する機会となったというふうには考えてございます。また、今後の香芝市について思いを巡らせ、どんな街にしていきたいのかと。そのために自分たちが何を行っていかなければならないのか等につきましても、若手職員が考え、協議したことは将来的に市にとってもよい影響を及ぼすのではないかというふうに考えてございます。特に、街の将来像を表すフレーズ作りにおいては、若い感性での意見が活発に交わされ、多くの提案があがるなど、有意義な会議であったというふうには私のほうでは考えてございます。

【あしたか】策定に関わってこられた皆さんにとっては、出来上がった総合計画に今までよりも自分事として考えられることなので、今後もこういった取り組みを続けていってください。お願いしておきます。では、職員の人材育成についてどのように考えているのかお聞かせください。【企画部長】職員の人材育成につきましては、職務に取り組む上で必要とされる知識、実務能力の向上や公務員として業務遂行能力の向上を図ることを目的に、外部の講師や職員の講師による集団研修なども行っているところでございます。宿泊研修として、滋賀県にあります全国市町村国際文化研修所における専門研修への参加なども行っております。また、職場内訓練としまして、職場内の新規採用職員や後輩職員に対し、日常業務を通して、仕事に必要な知識だけではなく、普段の取り組み姿勢や態度など指導を行い、職員の能力向上、資質向上に努めているところでございます。

【あしたか】決算特別委員会でも、20名の自己都合の退職があったと報告がありました。職場内訓練、OJTやフォローアップが機能していないのではないかと考えます。今後の育成方針というのはどのように考えられているのか。若手職員の全庁的な積極的な議論は、よりよい政策立案につながるだけでなく、長期的な展望ではありますが、組織風土を変えることにもつながるものであると考えます。香芝市の未来を描く公共施設等総合管理計画では40年後が示されていますが、10年ごとに計画の進捗や内容を必要であれば変えなければなりません。これらについても全庁的な検討チームを立ち上げるべきではないかと考えますが、いかがですか。【企画部長】議員おっしゃる通り、市の政策や方向性について、若手職員が自ら考え、提案できるような機会を設けることは研修等では、なかなか得難い経験であり、能力向上に大きく寄与するものと考えてございます。今後、このような機会を増やせるよう、職務環境の醸成を図り、職員一人一人が能力を最大限に発揮し、よりよい行政サービスを提供できるよう、人材育成に努めてまいりたいというふうには考えてございます。

【あしたか】市長をはじめとされます担当所管におかれましては、人材育成についての手腕を期待しています。よりよい政策立案につながる、そういった市役所職員の皆さんの人材育成について質問してきましたけれども、市民の皆様のご意見を伺って、実態把握や課題抽出をして政策立案していくということは大前提であるというふうに考えています。市長の選挙公約において「市民が決める」、市長と市民が議論ができるタウンミーティングを定期的に実施すると言っておられますが、どのような意味なのか。香芝市には、既に条例に定められている通り、多くの付属機関を持って、市民や関係団体、専門家などの意見を聞きながら意思決定する仕組みは出来ていると考えます。それらが形骸化しているということなのか。【市長】そういう意味ではなく、政治姿勢として、市民の方々や各種団体のご意見を直接伺える機会を大切にしていきたいと思っているわけでございます。そういった場に呼んでいただけましたら、色々お出かけさせていいただき、お話を聞かせていただきたいと思っておるところでございます。そのようなところで意見を重ねることがよくなっていくと思っております。そして、付属機関についてですけれども、機関が不足しているということではなく、例えばその場に傍聴に来られている方々の意見は聞けないかというふうなお話は以前にさせていただきました。委員におられる方の意見を尊重しながら、例えば傍聴されている方からは、後からアンケートであったり、色々な方からの意見を聞けるような場を持てないかということでお話させていただいております。

【あしたか】広く市民の皆さんの声を聞くということだと思いますが、具体的なアクションを取られるのでしょうか。例えば大々的ななタウンミーティングの催しを実施するのかどうか。【市長】コロナの前であれば、そういったことも可能だったかと思います。今、私と市民が議論できるような場を作っていきたい、それが趣旨でございます。例えば、ワールドカフェ方式が一番やりやすいのではないかと思っています。新しい生活様式ということで、考え方を変えていかなければならないと思っています。具体的には、お知らせ版に載っている市民の講座に個人的に伺って、これも予約もなく突然行っていますが、その場で色々お話やご意見を交換させていただいております。

【あしたか】わかりました。ワールドカフェ方式という言葉もいただきましたが、現場主義によって、実態把握、課題抽出を徹底的にやられていくということかと思います。是非ともそれらを生かして、より良い政策立案に繋げてください。そして「市民が決める」の中に、モナミホールの在り方検討会をつくり、市民とともに再検討するとありますが、まずは、平成31年4月から休館しているモナミホールの現状について伺います。【地域振興局長】議員おっしゃりますように、建物の老朽化が進んでおりますことから、只今休館しておりますけれども、現状といたしましては、外観から申し上げますと、以前より2階の軒下がところどころ崩壊しております。その原因といたしましては、老朽化によりまして屋根が腐食や錆によりまして穴が空いております。そこに鳩が入り込んで住み着いておるため、鳩の糞が堆積しております。この数年の集中豪雨や台風の影響、雨の影響がありまして、鳩の糞に水がしみ込んだことにより、糞の重みで崩落していると考えております。

【あしたか】6月議会で、広陵町から香芝市との共同建設については難しいとの報告がありました。検討会の設置も含めて早急に考えていく必要があると考えますが、具体的な計画はあるのでしょうか。【地域振興局長】老朽化が進んで大変危険な状態であるということでありますので、今現在対応を検討中でございます。また、市民の方が利便性を高めていただくために、近隣の7市町で公共施設だけではなく、体育館など市民が利用する公共施設を共同で利用できるかどうかを協議するために今、調査を進めておりところでございます。【地域振興局長】これは、広陵町が代表となりまして、国の補助金の採択を受けていただきましてので、今後はシステムやマニュアルの構築について検討してまいりたいと考えております。また、広域の共同利用につきましては、アンケート調査も予定しております。

【あしたか】わかりました。大きなホール等は共有していくということで、それは進めていってください。そうなると、香芝市の文化施設も利用してもらうということも想定されます。香芝市には、ふたかみ文化センターもあり、両方が対象施設になっているんですね。近隣自治体との公共施設に関する広域連携検討会については理解しましたが、モナミホールのあり方検討会の設置はされるのでしょうか。今後のスケジュールはどのようになっているのか。【地域振興局長】現在、モナミホールが休館となっておりますことから、文化施設としては、ふたかみ文化センターのみとなりますけれども、こちらも築29年となりまして老朽が進んでいる状態であります。本年度は、故障している部分の修理のみを行わせていただきますけれども、これから利用価値を高めて将来的にも長く利用するために、ふたかみ文化センターの方も、関係の所管と長寿命化の対策を検討しているところでございます。そのような状態でございますので、モナミホールのあり方を検討するとありますけれども、それだけでなく、ふたかみ文化センターの方も含めて、文化施設としての在り方を検討してまいりたいと考えております。

【あしたか】モナミホールだけでなく、ふたかみ文化センターも含めて、進めていくということですね。文化施設は、市民の皆様が色々な活用をされる施設です。末永く利用しやすい施設であるようにしっかりと検討しなければなりません。そしてまた、大項目1、中項目1番の「市役所を良くする」同様、モナミホールの件もしっかりと市民の皆様にも説明しなければなりません。宜しくお願いしておきます。

 

>>>>>大項目2番、【農福連携について】続きます。

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