議会報告・地域報告

【奈良県議会】ならの道リフレッシュプロジェクトについて【あしたか清友】

皆様、こんにちは。奈良県議会のあしたか清友(芦髙清友、芦高清友)です。奈良県議会の12月議会では、建設委員会で2点の質問を行いましたので報告します。

知事から発表がありました『ならの道リフレッシュプロジェクト』ですが、来年度から5年間で約80億円の予算で道路舗装などを行うものです。事前に発表されることは、知事の記者会見なので誰も止められませんが、来年度予算については、2月議会での議論になります。知事の発表をうけて、まだ先ではありますが、2月の予算審議に向けて12月議会の委員会で基本的な確認をしました。また、県域水道一体化に向けた法定協議会の公表がされていない点改善を求めました。それでは、建設委員会での質問を報告します。

①ならの道リフレッシュプロジェクトについて ~道路舗装長寿命化計画の策定について~ 

【あしたか清友】ならの道リフレッシュプロジェクトについて伺います。この5ヶ年計画で総事業費約80億円ということですが、道路の舗装については計画自体が立ててこられなかったように見受けられます。このプロジェクトを発表されるに当たりまして、計画の策定についてどのように考えておられるのか所見を伺います。【道路マネジメント課長】ならの道リフレッシュプロジェクトを計画的に推進するため、来年度から計画的に取り組めるように進め方について検討した上で、実施していきたいと考えています。

【あしたか清友】ならの道リフレッシュプロジェクトでは、対象区間を修繕することになると思うのですが、なぜその区間からしているのかなどの声が県内各地から上がってくると思います。一律の管理水準において管理することは効率的でない場合もありますが、県民や地域に説明するには、舗装の長寿命化計画が要るのではないかと考えます。事後保全だけでなく、予防保全に当たって計画をつくり公表していただきたい。検討しているのか、このプロジェクトの計画概要に限定したものでなるのか伺います。【道路マネジメント課長】やはりこのリフレッシュプロジェクトについては、来年度から5ヶ年でしっかり取り組むと言う形になってございますので、その辺りの考え方についてしっかり整理しながら、取り組んでまいりたいと思います。※『ならの道リフレッシュプロジェクト』令和5年12月5日記者発表資料 → https://www.pref.nara.jp/64917.htm

②県域水道一体化について ~法定協議会の公開について~

【あしたか清友】言っている内容は理解していただいていると思うので要望しておきます。続いて、県域水道一体化について伺います。県域水道一体化の中で、第2回の法定協議会が既に開催されました。その内容について、第1回の法定協議会よりも随分簡略された公表の仕方かなと。ホームページや資料等見せていただいていますが、公開についてどのように考えておられるのか伺います。【県域水道一体化準備室長】第1回と第2回の公表の仕方が違うというご質問ですが、県域水道一体化については、地域事情が異なる、特性の異なる市町村が事業統合するというものでありまして、各市町村が忌憚なく自由闊達に意見を出しながら検討を進めていけるということに配意をしています。第2回については、そういった議論がされたということで、その検討内容については、方向性が整理できた段階で適宜議会にお知らせ出来るように努めてまいりたいと考えています。

【あしたか清友】委員として、常任委員会に出席するにあたって、情報に当たれないと議論出来ない。発表されていること以外のことは検討中であるということですか。奈良県広域水道企業団の基本計画においては、令和5年度中に整理すると言う文言が10カ所以上、項目にするともっとあるのですが、その辺りの進捗も今議会では説明できないということでしょうか。【県域水道一体化準備室長】基本計画に記載の事項ですね。例えば統合後の水道料金や、統合に参加しない団体の要する供給単価など、具体の詳細については、現在、市町村と連携しながら、実務者レベル、それから首長レベルで検討を進めているところです。これからの検討内容については、方向性が整理できた段階で議会にも報告させていただきたいと考えています。

【あしたか清友】次回の2月議会2今よりも議論出来るような内容が公開されることを望みます。第1回の奈良県広域水道企業団設立準備協議会(法定協議会)の行政文書開示請求をしました。2枚の文書が開示されましたが、その文書は配布されているのだから次の日でも出せる文書ではないですか。それ以外にあるのではと考え、関係各所で話しする中においてもそれ以上の情報が出てこないから行政文書開示請求したわけです。第2回の法定協議会で、パソコン内で見られる資料が、紙資料で配付されずに、電磁的資料として共有された場合でも、文書ですから、見せてほしい。議員の活動として、基本的な情報に当たりたいという思いで関係各所にお話を伺ったり、開示請求することになるわけです。検討中だから内容を非公開にすると先ほど言ってましたが、出したらいいと思います。行政文書開示請求までしなければならないことなのかと、請求している者として思います。統一化に向けて、全国的にも例のないことをするのですから、前を向いて進めて行こうとしている中で、隠すことは何もないと思います。個人的な意見として申しておきます。今後、2月議会でも議論をしたいという思いも込めて、資料の開示や議事録の公開は考えられないでしょうか。【県域水道一体化準備室長】まさに今、そういった幾つかの課題について議論をしているところです。令和5年度中に整理する事項もありますので、検討を進めて、整理が出来た段階で、報告させていただきたいたいと考えています。※県域水道一体化の取組『第3回奈良県広域水道企業団設立準備協議会(法定協議会)』令和6年3月6日資料 → https://www.pref.nara.jp/57835.htm

 

【あとがき】①『ならの道リフレッシュプロジェクト』に関しては、良い事業ではありますが、計画の内容がまだはっきりしていません。事業の根拠を示す必要があります。香芝市では、令和4(2022)年3月に香芝市舗装長寿命化計画が策定されました。その背景と目的は、香芝市が管理する市道の総延長は約303㎞ありますが、多くの路線が建設から数十年が経過しており、管理市道の舗装が今後老朽化していくことで、様々なことが心配されます。今後莫大な量の舗装が老朽化する中で、新たに予防保全型による手法を取り入れ、維持・改築費の縮減・平準化を図り、必要な予算を確保することを目的とします。※『香芝市舗装長寿命化計画』令和4年3月2日 → https://www.city.kashiba.lg.jp/soshiki/27/13083.html 何に基づいて事業がなされるのか、来年度予算での議論になるかと思いますが注視してまいります。②『県域水道一体化について』は、情報の公開が足りていません。来年度に向けての議論を活発化させるためにも必要です。令和7年4月の事業統合に向けて、しっかり議論します。

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