議会報告・地域報告

【香芝市議会】香芝市議会で初の代表質問。国策では重点施策の下水道事業を令和7年まで集中的にするべき【代表質問】【あしたか清友】

皆様、こんばんは。我ら若人、あしたか清友です。今回(令和3年9月議会)は、香芝市議会で初めて代表質問を行いました。一般質問の個人質問と違い、会派を代表して行いますので当然ですが、会派の総意であり、個人よりも全体的であり、また最重要案件です。会派メンバーには了承を得て、①「香芝市の下水道事業について」②「香芝市の支援加配について」の2点をテーマに議論を進めました。まず、香芝市の下水道事業は、国道168号線の西側と東側では普及率が違い、西側の普及率が低い状態です。例えば、令和3年3月末現在、【逢坂地区】80.8%【穴虫地区】40.9%【畑地区】14.5%【関屋地区】0%ですので、国策で重点施策になっているうちに集中的に香芝市で事業を進めないといけません。そして、香芝市の支援加配は、年々充実してきていますが、令和3年6月に公布された「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」に応えられるハード面やソフト面がまだまだこれからで、ガイドラインすらない状況です。多様なニーズに就学前の保育・教育だけでなく、当然ながら子どもの成長とともに小学校、中学校も同様のハード面とソフト面が必要だということも含めて考えて形にしていかないといけません。一期目から、香芝市内外に限らず、保護者さんや民間の事業所さんからも複数回相談を受けてきた案件で、民間の現場や他の自治体の先進事例も含めて勉強してきました。一人ひとりの個別の案件ですので、一概に言えないのは当然なのですが、全体としては、努力義務から責務にかわるだけでなく、国策としてもハード面やソフト面の予算が伴わないと自治体任せだけでは加速しません。国策として重点的な予算措置が積極的な自治体にされる仕組みづくりも議会議員としての役割だと考えています。

それでは、今回も文字起こしをしていきますが、しゃべり言葉などの削除や要旨をまとめて、分かりやすくタイプする部分があります。他の議員の発言であれば、その発言の背景や目的まで読み解けないので、絶対に要約せずに一言一句をタイプするべきですが、ここでは私自身の発言ですので、背景や目的から分かりやすくまとめる場合があるということでご理解ください。また、正式な議事録は次回の12月議会までに「香芝市議会 議事録」に掲載されます。「香芝市議会 インターネット録画中継」では、本会議や委員会開催当日から1週間程度で動画がアップさますので、是非ご視聴いただけたらと思います。それでは、まいりましょう。

【令和3年9月議会】【代表質問】【あしたか清友】

1.香芝市の下水道事業について ①整備状況について ②今後の整備方針について ③経営状況について

2.香芝市の支援加配について ①これまでの支援加配について ②医療的ケア児及びその家族の支援について

 

【あしたか】皆様、おはようございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、香芝市議会自由民主党、芦髙清友の代表質問をさせていただきます。まず初めに、平成27年7月に穴虫二上、穴虫西、畑地区の3自治会から要望がありました近鉄南大阪線二上山駅の西側の暫定整備につきましては、今年の7月より供用開始されました。ご尽力いただきました担当職員の皆様、執行部の皆様には感謝申し上げます、ありがとうございます。交通安全面、観光面においても、駅前空間の安全確保は要望が出される以前から長年の懸案事項でありました。整備範囲は決して広くありませんが、大きな地域課題が解決したと思っております、ありがとうございます。

それでは、代表質問に入らせていただきます。今回は大きく2項目、1点目は香芝市の下水道事業について、2点目は香芝市の支援加配についてです。まず、1点目の香芝市の下水道事業について質問します。コロナ禍におきましても、健全で快適な生活環境を整備していくことは必要であります。昨年度から、未整備であったエリアにも下水道がようやく整備され始めているところもあります。香芝市の公共下水事業は、昭和48年、広陵・香芝環境施設組合として真美ケ丘地区の一部を事業認可取得し、大和川上流・宇陀川流域下水道、第1処理区として事業が始まり、昭和58年4月1日より供用開始されました。その後、大和川左岸地域の大和川上流・宇陀川流域下水道、第2処理区の開始に伴い、昭和58年度に下水道全体計画が策定、昭和59年度に都市計画決定がされ、昭和60年度より事業が始まり、平成3年9月17日より供用開始されました。第1処理区は大和郡山市にある浄化センター、第2処理区は広陵町にある第二浄化センターに流れ、終末処理が行われておりますが、昭和58年に供用開始された第1処理区と平成3年に供用開始された第2処理区、それぞれの現状について伺い、壇上からの1回目の質問を終わります。【上下水道部長】ご質問についてお答えさせていただきます。第1処理区につきましては、既に整備を完了しております。また、ストックマネジメント計画による調査、補修につきましても、おおむね完了しております。第2処理区につきましては、県知事の許可を受けた認可区域内の整備を現在進めております。また、既存管渠におきましては、ストックマネジメント計画により布設年度の古いものから順に調査、補修を行っております。

【あしたか】全体計画の整備状況は、令和3年3月末現在、7万9100人のうち下水道を利用できる人口が5万9549人、普及率が75.3%と低い水準になっています。下水道を利用できる人口5万9549人のうち、接続している人口は5万3650人、水洗化率90.1%といったところで、事業完了、工事の完了が昨年度内になったことから水洗化率が接続の範囲が広がったが水洗化率が微減になっているということでした。これはその通りかなと思いますので、今年度は工事が完了した部分を水浄化率を上げていっていただきたいと思います。今令和2年度の決算時期ですので令和元年度の数字になりますが、奈良県の普及率81.2%と比べましてもかなり数字が低いと思います。第2処理区が第1処理区よりも後に始まっていると、その第2処理区が香芝市の大半を占めているということは理解しますが、それ踏まえても整備が遅れているエリアがあります。その点はいかがお考えか。【上下水道部長】議員ご存じのように、香芝市の下水道事業につきましては、昭和60年度から始まっており、奈良県に比べてかなり遅く始まってございます。そんな中で、主となるメイン官が国道168号線に埋設されておりますので、国道168号線よりも西側については、東側よりも整備面積が広いことからなかなか整備が追いつかないということで、未整備箇所が多くなっているが現状でございます。

【あしたか】国道168号線が起点になっているのでというところは理解できるのですが、事業認可区域内の整備のことです。事業認可区域は、平成30年3月の認可変更によって令和7年度3月31日に延伸され、認可区域を拡大していただいています。決算資料になかったので確認しますが、認可区域内の普及率は何%ですか。【上下水道部長】令和3年3月末現在でございますが、認可区域内人口は7万3154人のうち、下水道を利用できる人口は5万9549人で、認可区域内普及率が81.4%になっております。

【あしたか】ありがとうございます。平成30年に事業認可区域を拡大していただいても、そもそも分母に含まれていない人口があります。7万3000人とのことなので、6000人が整備する計画にすらまだ入っていないと、そういう状態です。ここは(重要なので)押さえていきたいのですが、そして、事業認可区域内でも81.4%、認可を出しているところでもまだ20%弱が未整備であるということです。事業認可区域外も含めて未整備のエリアは香芝市の西側で、逢坂、穴虫、畑、関屋地区の状況を教えていただけますか。【上下水道部長】穴虫の一部、畑の一部、関屋の一部につきましては、平成30年3月の事業認可変更により事業区域に追加した地区となってございます。令和3年3月末での普及率につきましては、逢坂地区が約80.8%、穴虫地区が40.9%、畑地区が14.5%、関屋地区が0%となっております。

【あしたか】逢坂80%、穴虫40%、畑14.5%、関屋0%、圧倒的に未整備地区が多い香芝市西部、二上・関屋の香芝西中校区の整備はどうしていくのでしょうか。【上下水道部長】下水道整備につきましては、ご存じのように、下流から上流に向かって整備を行ってまいります。二上方面につきましては、上流に当たる畑、関屋から穴虫、逢坂へといった流れとなることから、令和2年度より穴虫、畑地区についても整備を本格的に実施しております。また、関屋地区につきましても、今年度より一部において測量設計を実施しているところであります。順次整備を行う予定でございます。

【あしたか】順次延伸、整備していくというのは理解しますが、関屋地区0%、畑地区も昨年度初めて一部が来ただけでそれまでは0%で、未だに事業認可区域内にすら入っていないエリアが多くあります。まずは、事業認可区域の整備をやっていただかないと、認可が下りていない区域外のエリアには行くはずがないので、早急に区域内の整備をよろしくお願いしておきます。今年度も各地で事業をやっていただいていますが、問い合わせの多いところで、二上駅の南側、駅から二上小学校、二上保育所、二上幼稚園の方面の、その間の整備区間が、車両を通行止めにされると思います。認識していただいていると思いますが狭隘な道路で車の通行量も大変多い道路です。昨年度も現在の整備する道路から西側の通学路のところを長距離、子どもたちを迂回させて安全第一でやっていただきました。地域の方は理解していても通行される方、地域から少し離れた方にはなかなか理解が及びませんので、迂回の案内等も含めて昨年度同様、安全に事業を進めていただきたいということを確認、要望しておきます。そして、下水道事業の原資ですが、国からの社会資本整備総合交付金においては、下水道未普及対策は重点事業になっています。今やっておかないといけません。国の方策であり、奈良県の汚水処理10年概成を目指して、この香芝市の事業が進んでいます。この事業費の2分の1、国からの補助金になっておりますこの国庫補助金、分配率、内示率は現在幾らでしょうか。【上下水道部長】配分率につきましては、令和2年と今年度令和3年につきましては100%の配分率となってございます。

【あしたか】令和2年度、令和3年度100%ということで、この国の方策、県の汚水処理10年概成があります。この期限が令和7年度末頃となっていますが、今は要望額に対して100%です、令和7年度までは100%いただけるということでよろしいですか。【上下水道部長】確定はしておりませんが、国が令和7年度までに未普及地についても整備を行っていくという方針でございます。結果といたしまして、令和2年度と令和3年度は100%ついていることから、令和7年度までは高い率での配分率となるということを考えております。

【あしたか】ありがとうございます。国が重点事業としている間に、この事業を進めないと、令和7年度以降恐らくこの配分率が下がってくるのではないかと思います。要求額に対して満額ついている間に進めなければならない、今進めなければならない事業だと思います。今後は、全国的にも老朽化対策等が必要になることから、今しっかりと未整備のところは普及させる必要がある、取り残されてしまします。令和7年度までに事業を進めるに当たって人は必要です。技師が今まで以上に必要になってきますが、香芝市の土木技術職員の配置等について伺います。上下水道部の現状を伺います。【上下水道部長】ご存じのように技師の数は限られてございます。一般会計のほうでも技師は必要ですし、下水道のほうについても技術的には技師が必要なんでございますが、なかなか新規採用、募集をさせていただいてもなかなか入ってこないという現状でございます。今の人員の中で、職員の皆さんが頑張っていただける中で、100%の今補助率の事業をやらせてもらっているところなんですが、これが、議員が言われたように、何年か続く間に少し人員を増やした中での事業を拡大していくということになりますとなかなか、上下水道の中では人事権はございませんので、毎年市の人事部門のほうかに増員の要望をしているというのが現状でございます。

【あしたか】土木技術職員の必要数がなかなか確保できていないというふうに思います。これは企画部に伺いますが、香芝市の土木技術職員の人数等配置について伺います。状況を教えていただけますか。【企画部次長】土木技術職員の職員数を配置状況でございますが、本年4月1日現在、管理職を除く土木技術職員数は21名でございます。配置状況につきましては、管財課1名、土木課5名、都市計画課1名、農政土木監理課5名、上下水道部工務課4名、下水道課4名、香芝・王寺環境施設組合出向者1名、以上でございます。

【あしたか】管理職を除いた人数ですが、実働で働いていただける人数としては必要数が確保できていると思いません。全体的に不足している状況で、今年も採用の募集をされていましたが、不足が続いている理由についてどのような分析をされているのでしょうか。【企画部次長】失礼いたします。ただいま議員お述べのとおり、全体的には土木技術職員が不足している状況でございます。採用状況から申し上げますと、過去5年間の採用枠10名に対して4名の採用と採用枠からの不足が続いてございます。また、その不足が続いている理由というところでございますが、土木技術職員の採用の確保につきましては、ここ近年、本市に限らず他紙においても課題となっている状況でございます。理由の一つとしましては、民間企業との競争が激しくなったことや若者の土木離れもあるかと推察しているところでございます。

【あしたか】厳しい状況だというのは分かるんですが、足らないというわにはいかないです。先程から申し上げているとおり、10年概成の期間でみれば、それで終わるわけではないですが、令和7年度末で一旦の区切りになるわけです。時限的に2年、3年という形で技術者、技師の配置をぜひ考えていただきたいので、要望しておきます。上下下水道部に伺います。事業認可の計画は、令和7年3月31日までとなっています。アクションプランで83.5%の目標を立てられていますが、10年概成を踏まえた令和7年度までの計画、認可期間の延伸等どのように見直しを図っていくのか教えていただけますか。【上下水道部長】今議員ご指摘のように、今の計画は令和7年3月31日までとなってございます。なかなか目標の数値を達成するのは難しいかなという気はしてる中で、期限が令和7年ということになっておりますので、令和6年度中には認可期間の延伸とか、また認可区域の見直しとかを行う予定でございます。

【あしたか】ぜひ計画の見直していただき、過去の答弁では、汚水処理構想の平成47年(令和17年)に100%を目指すと言われてましたが、これはもっと早めなければなりません。汚水処理10年概成を目指す方策の基、平成26年に策定されたアクションプラン、令和7年度で下水道を83.5%にする。普及率100%に向けて認可区域の見直し等をよろしくお願いします。それでは最後に、経営状況についてまとめて伺います。香芝市の下水道事業は、平成30年4月より地方公営企業法の適用によって公営企業となっております。普及率が75.3%まだまだ低いことから厳しい状況でありますが、水洗化率を上げて料金収入を確保していくしか方法はないということですが、香芝市の下水道料金は従量制で、一般では1立方で120円、中間で170円、特定で220円と平成23年4月の料金改定をされてから長らく鋭意努力していただき安価でやっていただいていると認識しています。使用料の単価が汚水処理原価を下回っていて、そのたりも市民の皆様にも知っていただいて、担当の部署は違いますが、香芝市は都市計画税や事業税等特定の税金を取っていないです。そういった説明もしっかりしていけば水洗化率も上がっていくと思います。令和2年度の決算で4億2400万円の一般会計から下水道事業に運営をするために繰り入れされていますが、この経緯費負担についてどのような認識を持たれていますか。【上下水道部長】一般会計の繰入金につきましては、香芝市の下水道事業が公営企業として経営を行うため必要不可欠なものとなっております。普及率が75.3%とまだまだ低いことから、経営が安定するまでは一般会計が負担すべき部分と料金の収入だけで賄えない部分について一般会計からの繰り入れを引き続きお願いするものでございます。

【あしたか】ありがとうございます。これ、通常の繰り入れと違って基準外とか基準内とか、こういったものであるので、何が言いたかったのかというと、数字上は黒字だけれども繰入金がなければ赤字ですから、赤字の企業体なんだと、皆さんにも知っていただかなければならない。整備をしていくと、普及率が低い、普及率を上げていくと、その中で水洗化率を上げていくと、普及がなければ接続する、しないの選択肢はないですから。選択肢のないエリアがあるということを皆さんにも知っていただきたい。認可外のところを事業認可できるように、見直していただきたい。これらを会派から要望しておきます。

【まとめ】

未普及地域が香芝市西部にまだまだあり、料金収入の確保ができていない。

普及率を上げる → 接続率を上げる(水洗化率を上げる) →

事業認可区域内の整備(普及率を上げる) → 事業認可区域の見直し(事業認可区域外を認可していく)

国の重点施策になっている令和7年度までに香芝市西部を集中的に整備するべし!

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>大項目2番「香芝市の支援加配について」

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