議会報告・地域報告

【香芝市議会】どんづる峯・地下壕の活用を「今後調査検討する」【一般質問】【あしたか清友】

皆様こんばんは。我ら若人、あしたか清友です。

前回の投稿では、令和3年6月議会一般質問の後半戦をお伝えします。前半戦は、香芝市の地域振興施策について質問しました。後半戦は、その拠点ともいうべき【道の駅】構想です。香芝市総合公園のプール跡地の活用として、前々から質問させていただいていますが、どんづる峯が隣接している点が香芝市の観光だけでなく、ダイヤモンドトレイルのように奈良県北西部の観光の起点としても有効活用出来ます。どんづる峯、二上山、葛城山、金剛山と奈良盆地を見下ろせる山麓線で繋がるエリアです。山麓若人会(御所市議・山田しゅうじ、香芝市議・あしたか清友、広陵町議・ちぎた慎也)と名をうって政治活動をさせていただいておりますが、観光や就業(産業)においてはわが町の行政区だけでなく広域に考える必要があることから、まず我々地方議員同士で横の繋がりを強化しようとはじめた政治団体です。山麓線は、奈良の西側の観光メインルートでっせ。

どんする峯を観光拠点として、今から20年以上前の平成11年に「香芝市の緑の基本計画」(通称:緑のマスタープラン、緑マス)が策定され、見直しがされいませんでした。平成27年の「香芝市まち・ひと・しごと総合戦略」に国道165号沿道に「道の駅」構想が示され、現実的には香芝市総合公園にあった香芝市総合プール跡地や中和幹線と国道165号、山麓線の3つの主要道路が結節するエリアなどがその候補地としてあると考えていましたが、総合戦略と統合して示された第5次香芝市総合計画には、それらを読み解く文言がなく「香芝市都市計画マスタープラン」(通常:都市マス)の地域別構想のみの記載となりました。今回の「香芝市緑の基本計画」は、どんづる峯や香芝市総合公園内にあった旧香芝市総合プール跡地の位置づけを明確にし、香芝市の魅力をより発信する観光拠点、にぎわい拠点になるような「香芝市緑の基本計画」になるために今回の一般質問のテーマにしました。それでは、大項目2番、「香芝市緑の基本計画について」をまいりましょう。今回もいつもと同様に、文脈から省略や要旨をまとめて報告します。正確な議事録は「香芝市議会 議事録」が次回の9月議会までに6月議会の議事録が掲載されますので、ご確認の程よろしくお願いします。「香芝市議会 録画中継」では、一般質問の動画も見れますので、是非ともご視聴お願いします。

 

【あしたか】大項目2番、香芝市緑の基本計画について伺います。計画を策定する過程については、この春の第5次香芝市総合計画でもあったように、若手職員が各課から1名ずつ出ていただいて38名でワーキンググループをつくり策定していただきました。当然、市民の皆さんの声を反映させる、市民の若い人たちの声を反映させることは大切ですが、まず若手職員の意見をどんどん言っていただいて、上長である皆さん(本会議場には、市長、副市長、教育長を始め、部長・次長級が出席されています)方が、素案として採用・不採用を決められたいいわけです。こういった内庁的な若手の人材育成にも繋げるということが、基本計画の策定時には大変大事なことだと私は考えております。総合計画の策定時にその仕組みでやっていただきましたが、全ての計画で同じようなことをしてくのは現実的ではないと考えますが、既存の能力開発の研修や研修の中でのワークショップの中で、このような計画を議題にしてくことは、すぐにでも出来ることです。私の意見も踏まえまして、この策定について若手職員の関わり方、育成のことも含めて企画部のほうで答弁をお願いします。【企画部長】各分野の個別計画については、総合計画のような全庁的なプロジェクトチームまではつくらないにいたしましても、今議員ご指摘のとおり、長期的な計画はその期間、最終目標年度まで関わる職員が非常に大事である、今の若い世代っていうのが大切な存在であるというふうに考えております。何らかの形で策定過程に関わることが本市の将来にとっても望ましいことであるというふうに考えております。また、個別の長期計画の策定作業のみならず、事業を進めていく上では若手職員を含めた多くの職員が闊達に議論をしながら、また使命感を持って計画を形にしていくというような、そういった職場づくりが何よりも肝要であるというふうに考えているところでございます。

【あしたか】普段の研修の中に計画を議題として、議論する題材として使っていくということは出来ると思いますので、よろしくお願いしておきます。都市創造部に伺います。緑の基本計画は、20年以上前のもので、次の計画では主にどのようなところに視点を置いて計画を策定されるのか、お伺いします。【都市創造部次長】市としましては、これまでも緑の基本計画に沿って市内の緑化施策に取り組んできたところでございますが、その中でもとりわけ都市基幹公園におきましては、スポーツ公園整備事業の長期化が見込まれる一方で、総合公園においても開園当初より運営されてまいりました総合プールが廃止され、今後の活用方法の検討が必要など、この2つの公園の在り方、また方向性について精査する必要があるのではないかと考えております。また、近年の国際的な取り組みといたしまして、生物多様性といったところにも視点を置きながら、今後も継続して多様な生物と共存できるような豊かなまちづくりが進められるよう、緑地の保全、また緑化の推進に関する施策についても検討してまいりたいと考えております。

【あしたか】緑の基本計画、見直し作業に係るスケジュール、今後の予定について伺います。【都市創造部次長】今回の見直しに係るスケジュールでいたしました令和3年度と令和4年度の2か年で業務を行う予定でございました。令和3年度につきましては、市内の緑の現況調査と市民アンケート調査など実施、基礎データの整理、分析などを行う予定でございます。また、令和4年度についきましては、前年度の調査、分析の結果等を踏まえまして、新たな基本方針や施策の設定などを行いながら今後の実現可能な方策について検討してまいりたいと考えております。

【あしたか】2か年で考えておられるといことで、今年度の当初予算のほうにもありました。今回の見直しにあたって協議会等のメンバー、どのように考えておられるのかお答えください。【都市創造部次長】今回の見直しに当たりましても、幅広く意見をまとめながら内容を積み上げていきたいというところで、市民をはじめ、学識経験者、また関係行政機関の方々などにもご参加をいただきながら、市の付属機関として令和3年度末をめどに策定協議会を立ち上げる予定でございます。

【あしたか】市の付属機関は条例改正に関わることですので、そのときにまた議論をしっかりさせていただきます。今回の計画見直しを踏まえて、緑の基本計画で設定されている緑化推進重点地区における緑化施策についての進捗状況を答弁お願いします。【都市創造部次長】緑の基本計画では、緑地の整備や都市緑化等を重点的に推進する地区として緑化推進重点地区を設定しておりまして、本市におきましてはスポーツ公園、どんづる峯及び総合公園、下田駅周辺地区の3地区を設定しております。このうち下田駅周辺地区につきましては、今池親水公園をはじめ、下田駅前公園、また一級河川葛下川の改修工事に伴いまして水と親しむ歩道などの整備が完了している状況でございます。

【あしたか】スポーツ公園、総合公園の2つの公園が、緑の基本計画で緑化推進重点地区として位置づけされております。特に、スポーツ公園の現状について伺います。【都市創造部次長】スポーツ公園事業につきましては、平成11年度に基本構想を策定し、平成12年度に基本計画策定、平成15年度に都市計画決定及び事業認可の告示を行い、事業を進めてまいりました。平成21年度には事業計画変更認可で期間の延伸を行っております。平成26年度には基本計画修正案に関するパブリックコメントを実施、平成27年度、都市計画変更、平成28年度の事業計画変更認可を経て現在となっております。

【あしたか】スポーツ公園自体の全体の状況、そしてまたスポーツ公園、全体の中にプール区域があると思います。プール区域の用地取得も踏まえて、全体とプール区域の状況を教えてください。【都市創造部次長】全体区域につきましては、約60.2%、プール区域については81.1%の用地取得率でございます。

【あしたか】市長の行政報告(本会議初日の施政報告)でもスポーツ公園事業について触れられていましたが、プール区域の未取得は何筆あるのか教えていただけますか。【都市創造部次長】残り1筆となっております。

【あしたか】プール区域の設計に入るという(本会議初日の施政)報告もありましたが、今後の整備方針についてお伺いします。【都市創造部次長】プール施設の整備運営に関して民間の資金、経営能力及び技術能力を活用したPFI方式による事業から従来方式による整備手法へ変更し、令和3年度よりプール施設の基本設計を行い、令和4年度に実施設計、令和6年7月の部分開業を目指して事業を進めております。

【あしたか】ありがとうございます。一日でも早くプールの開業を目指していただきたいと思います。市長の政治活動ビラの中に2031年の国体を意識して県との連携を図るという文言がありましたが、県との連携という部分はどのような協議をなされているのか教えていただけますか。【副市長】昨年、市長が知事に会われた際にも本市においてスポーツ公園の整備計画があること、そして奈良で国体で何らかの連携ができないかというような旨のお話をされました。本件につきましては、国体の予定というのが10年後でございますので、まだ少し先のこと、時間がありますし、スポーツ公園事業につきましては、先ほども答弁いたしましたように、プール施設を先行的に整備をしていくというようなことも踏まえまして、中期的に検討を進めてまいるべきかというように考えておるところでございます。

【あしたか】これからですか。色んな可能性を探っていただいて、まずはプールの共用開始ができるように進めてください。よろしくお願いします。スポーツ公園のプールではなく、今まで活躍していただいていた香芝の総合公園にありましたプールが昨年度廃止されました。今後の在り方も含めて、総合公園についてお答えください。【都市創造部次長】総合公園につきましては、これまで公園の核として運用してまいりました総合プールが昨年度廃止されたことを受けまして、今後については既存施設の新たな活用方法をはじめ、総合公園の全体計画から見た将来的なあり方など、今回の緑の基本計画の見直しと併せて検討してまいりたいと考えております。

【あしたか】今回の緑の基本計画の策定において、構想ではありますけれども明記していかないといけないと思いますので、よろしくお願いします。緑の基本計画の中で、どんづる峯における観光拠点の整備があげられていますが、現在どのような状況なのか、教えていただけますか。【地域振興局長】どんづる峯は、非常に広範囲になりますので、毎年調査エリアを設定して、その区域にある植物や地質の調査を行いながら景観整備を行っております。本年度は、入口の広場のほうから西方面を整える予定をしております。今後も訪れてもらいやすい空間づくりを順次進めてまいりたいと考えております。

【あしたか】(どんづる峯の)上の部分は商工で観光の視点でできる範囲を少しずつやっていただいています。地下壕の活用についてどのような考えがあるのかを以前から伺っていますが、どのように活用されるんですか。【地域振興局長】西と東にあります地下壕につきましては、東地下壕は大半が市の所有物となってありますので、総合公園の一角にもなることから、今後観光地として見学してもらえるような、そういう施設に活用できるか、今後調査検討させていただきます。

【あしたか】西の地下壕は民間の土地ですよね。私も何度か、もちろん許可を得てですけども、所有者に許可を得て見させていただいたことも、いろんな撮影等で行かせていただいたこともありますけど、東側については、市のほうで十分検討できるということなので、今後の計画にも含まれてきますので、よろしくお願いします。どんづる峯と一体的な総合公園の整備は緑の基本計画の中にありますが、国道165号線の4車線化で総合公園が南北に分断されますが、その点はどのようになるのですか。【都市創造部次長】国が国道165号線の上部に新たに高架橋、立体交差を設置します。その橋梁により南北の通行が可能となります。

【あしたか】橋梁は、立体交差、車で行き来できるということだと思うのですが、香芝市が管理するのですか。【都市創造部次長】橋が完成し、市のほうへ移譲されますと、市のほうで管理していきます。

【あしたか】立体交差ができるというところが非常に大きい点だと思います。その点もふまえて、道の駅構想がこの辺りではないかというような、今まで答弁をいただいています。現在の緑の基本計画のはどんづる峯における観光拠点の整備として、道の駅の整備があげられていますが、その計画について伺います。【都市創造部次長】緑の基本計画の策定当時から本市を取り巻く社会情勢をはじめとして、社会的ニーズも大きく変わっております。そのようなことを踏まえて今回、緑の基本計画を見直すに当たりましても、費用対効果や整備手法を検証しつつ、最新の事例等も参考にしながら地域の魅力の発信できる新たな拠点となれるよう、総合的に検討してまいりたいと考えております。

【あしたか】旧香芝総合プールのところからどんづる峯の特別保護地区につながるまでのところを一体的に整備される長年の計画ともたれていたわけですが、環境保全の観点からも国道から南側の部分、今観光で使われているどんづる峯、これから観光で使っていこうとされているどんづる峯、その辺りの計画の見直しが必要です。多目的広場、ピクニック広場など計画されていたこともありましたが、(国道から)南側のに関しては、できるだけ自然を残した形で特別保護地区どんづる峯につながる動線を考えてください。(国道から)北側、総合プールの跡地に関しては、にぎわい拠点として、(今回の一般質問の)大項目1番で申しました、香芝の特産品が常設で販売することが必要です、今はそれが出来ていません。その中で、道の駅も一つの候補として、今回緑の計画の策定されていく、(道の駅の)基本構想が組まれていくと思います。実施計画にかかるまではまだまだ時間がかかると思いますが、市長、総合公園、そしてどんづる峯の一体的な整備、その東側にも地域振興ゾーンとして都市計画マスタープランの中ではあります。大阪と奈良の交通の要衝、玄関口になる香芝市西部のまちづくりについて、市長のお考えを聞かせてください。【市長】まず、香芝市緑の基本計画が平成12年に策定されたもので既に20年前のもので、芦髙議員おっしゃっるように、(現在の状況とは)かなり違う状態になっています。165号に関しても立体交差になるでしょうし、(旧の)総合プールの使い方も違うであろうと。アスレチックフィールド、多目的フィールド、こういったものも例えば今の時代であればキャンプ場であったり自然を生かしたような状態になっていくと思います。まず、先ほど芦髙議員もおっしゃったどんづる峯の生かしたかということをしっかり考えていかなければならないというふうに考えております。そして、総合的なにぎわいということなのですが、道の駅というのも一つの方法論であるかもしれませんが、先ほど次長が答えましたが、時代のニーズ、社会的ニーズと合わなくなってきているのかなと思います。ただ、総合的に他の方法、例えば私の思いで言わせていただいたら、ロゴスランドであったり、キャンプや販売もできる、そういった組み合わせたようなものがこれから主流になってくるのかなと思います。そういった形でにぎわい、観光客を増やしていけるようなゾーンができたらなと考えております。

【あしたか】ありがとうございます。これから策定するにあたって、今の段階でわかっていることは、もちろん少ないですけれども、しかし、策定する前段階でも議会議員として意見をいい、いろんなお声をいただく中でその声を届けたかったという思いもあるわけです。市長が言われたように、道の駅にこだわるということに関しては、(国から)道の駅自体に求めれれている要素がステージ4という複合的なものでレベルがあがってきていることでなかなか整備していくのは難しくなってきています。ただ、にぎわい拠点と考えたときに、地域の特産品や香芝をPRしていく点においては、そのようなもの(道の駅や農産物直売所も含め)、農産物であったり、地域のヒトやモノやコトやサービスが今の総合プールの跡地の当たりに、(その辺りから)東側の地域振興ゾーンも含めて必要ではないかなと思いますので、その辺りもご検討いただきまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

【まとめ】

・香芝市緑の基本計画が20年ぶりに令和3、4年度に計画策定するにあたり、長期計画は、市民の声を反映させることはもちろんだが、計画最終年度まで責任を持てる若手職員のかかわりが重要。能力開発や普段の研修で長期計画を題材に議論をしていただきたい。

・香芝市総合プール跡地をにぎわい拠点に → 香芝の特産品・KSHIBA+や香芝のヒトやモノやコトやサービスの出口戦略

・どんづる峯を観光拠点に、どんづる峯地下壕の活用を → 東地下壕から活用検討する(西地下壕は民間地)

・国道165号線の4車線化、旧総合プールとどんづる峯を結ぶ橋梁も含めた一体的な整備(国策との連携)

・地域振興ゾーンも含めた、大阪との玄関口である香芝市西部のまちづくり

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