皆様、こんばんは。我ら若人、あしたか清友です。
令和3年3月議会、あしたか清友の一般質問の最後の締めくくりは、やはり地元の課題である「近鉄南大阪線二上山駅前整備」と来年度に畑地区に設置されるイオンビックや奈良トヨタの「商業施設周辺の道路・歩道整備」です。そして、国道165号4車線化拡幅工事の進捗が中長期的な整備になることからなかなか議論を深められませんが、今から総合公園、プール跡地の活用やどんづる峯も含めた一体的な整備も具体的に描いていかなければならないことは、これまで何度も申し上げてきました。それらをタイトルにすると「香芝市の都市計画について」、となりますが、特に大阪からの玄関口となる香芝市西部についてのまちづくりについて質し、一期四年間を締めくくりたいと思います。
それでは、まいりましょう!
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「香芝市の都市計画について」主に3点
①商業施設(イオンビッグ)の開発地周辺の道路・歩道整備について
②近鉄二上山駅前の整備について
③どんづる峯の観光活用、道の駅構想等のにぎわい拠点の創出について
<商業施設の開発地周辺の道路・歩道整備について>
【あしたか】香芝市都市計画マスタープラン地域別構想の二上周辺地区における、現在の状況について伺っていきたいと思います。地域別構想の二上周辺地区におけるまちづくりの目標として、緑あふれる良好な住環境の創造、豊かな自然環境を有する地域として自然環境や景観の保全と活用を図りながら、安全で快適な都市計画道路の整備や自転車・歩行空間の確保、住環境の維持、改善による生活環境の向上を推進すると明記されています。現在、それらの目標に向けてまちづくりが進められていますが、まず都市活力の創出を図るべき地区についてのその進捗を伺います。【都市創造部次長】都市活力の創出を図るべき地区としては、都市計画制度を活用した商業施設等の誘導としております。令和元年4月に都市計画法第16条第1項に基づく住民説明会を開催し、8月に都市計画審議会を経て奈良県知事への協議を行い、令和元年9月19日に畑地区地区計画を定めており、その中で現在民間事業者による商業施設等の開発行為が実施されているところでございます。
【あしたか】具体的な事業所名として、既に届け出が出ていまして、建設設定者にイオンビッグ株式会社と奈良トヨタ自動車株式会社になっています。そのイオンビッグ開発地周辺の市道や歩道整備について伺います。【都市創造部次長】開発経過うの中では、香芝警察署前市道9-187号線から国道165号に出るガソリンスタンドのある交差点におきましては、開発道路として車道の拡幅と歩道整備がされる計画になっております。また、開発地を東西に抜けている市道9-45号線や南側西の川沿いの市道9-47号線につきましても道路の拡幅工事がなされる予定でございます。
【あしたか】それでは開発地を東西に抜けている市道9-45号線についてはどのようになりますか。【都市創造部次長】開発地内を東西に抜けている市道9-45号線につきましては、開発事業者さんのほうで道路を拡幅する予定でございます。
【あしたか】開発地の範囲を見ていると、市道(9-45号線)が香芝市の管理のところと開発地内のところがあります。市道(9-45号線)の道幅が相当狭い部分があります。一方通行にしてもいいのではないかという意見も多数聞いております。そういった調整も必要な中において、香芝市はどのように当該事業地、そして開発区域外に対してどのような方針で関わっていくのですか。【都市創造部次長】今議員がおっしゃった東西の道につきましては、開発計画が出たときに事業者さんと協議した中で、できれば道路も全部含めた開発区域として開発事業を行っていただけないかという協議は十分にさせていただきました。その中で、事業者さんとしては事業費等の問題があるので区域に含めることは難しいという回答があって今の状況のような開発区域になったものでございます。
【あしたか】香芝市としても、市道ですから管理のところでは、特に開発地内においては事業者に指導していかないといけないので、そのあたりはお願いしておきます。畑西交差点から南北に抜ける、山麓線につながるので抜け道になっている道、市道9-46号線ですが、道路と土地の高低差がかなりあります。全く何もしないのですか。【都市創造部次長】議員おっしゃいます南北の9-46号線につきましてはかなり道路と土地との高低差がございますので、高低差の高い部分については市のほうで転落防止柵を設置し、それ以外の部分につきましてはポストコーンでの対応を考えております。
<近鉄二上山駅前の整備について>
【あしたか】開業後の交通問題は、あらゆる可能性を考えて対策しておられると思いますが、開業後に問題が発生した場合、事業者への指導、香芝市においても対応するようにお願いしておきます。続いて、近鉄二上山駅前整備について、これまでの用地取得の手法変更、整備範囲や整備方針の決定等、令和2年12月定例会以降の進捗状況についてお伺いします。【都市創造部次長】近鉄日本鉄道株式会社と本市の交渉につきましては令和2年12月に土地売買契約及び補償契約の締結を行いました。また、構内売店の建物所有者と本市の交渉につきましても、構内売店に係る権利関係が整理できましたことから同様に令和2年12月に補償契約の締結を行い、令和3年2月19日に構内売店の解体撤去等が完了いたしました。現在は広場の整備が完了するまでの間、駅利用者や通行される方々の安全性の確保のためにバリケードを設置しております。
【あしたか】用地取得、そして建物の補償契約が締結できたということで、事業スケジュールについては昨年、令和2年3月の施政方針で示されたスケジュールには遅れないというふうに認識しています。今定例会におきましても市長施政方針で二上山駅前の整備について示されていますが、今後の予定について伺います。【都市創造部次長】今年度予定しておりました土地売買契約及び補償契約の締結が完了しましたので、現在は二上山駅構内に存在する鉄道敷地内の市所有の里道・水路と市道内に存在する近畿日本鉄道株式会社所有の土地について交換を行う手続を進めております。また、来年度の工事着手に向け、近畿日本鉄道株式会社と施工協議がまとまり次第、工事に着手する予定でございます。
【あしたか】現在協議している二上山駅の駅前整備というのは、都市計画道路としての駅東側に駅前広場の計画というのがそもそもありますが、それとは別事業と考えてよいですか。【都市創造部次長】都市計画道路としての二上山駅駅前広場につきましては事業着手までは相当な年数がかかることから、利用者の安全性を少しでも向上するため、暫定整備として西側広場を整備しております。
【あしたか】ありがとうございます。暫定的に整備していただくということで、駅前広場についてはこの事業によって利用者に安全性が向上するというふうに考えますけれども、国道165号と市道の交差部分について道路幅員が狭く車の対向が非常に艱難な状況です。引き続き、国道接続箇所についても道路を拡幅して利用者の安全性が向上するよう対応をお願いしたいですが、いかがですか。【都市創造部次長】市といたしましても、二上山駅周辺の交通環境につきましては十分認識しております。引き続き、駅利用者の安全性向上のための取り組みを行ってまいりたいと考えております。
<どんづる峯の観光活用について、道の駅構想について>
【あしたか】よろしくお願いしておきます。今後の引き続き接続部分、国道と市道の接続部分、隅切りの部分に対して引き続き交渉のほどよろしくお願いします。続いて、香芝総合公園周辺の整備方針についても伺います。総合公園周辺地区について、香芝市都市計画マスタープランにおいてはどのような位置づけになっているのか確認します。【都市創造部次長】総合公園周辺については、香芝市都市計画マスタープランにおいて豊かな自然環境の保全と活用を図るべき地区として位置づけられているとともに、道の駅構想についても中和幹線国道165号沿道で整備を推進すると記載しております。今後、香芝総合公園や道の駅構想につきましては、国道165号4車線化拡幅工事の進捗を踏まえて、市民の皆様の声も聞きながら検討を進めてまいりたいと考えております。また、香芝総合公園に隣接するどんづる峯については、公園とどんづる峯を散策道でつなぐなど、それぞれの特性を生かした魅力的な拠点となるよう一体的な整備を進めてまいりたいと考えております。
【あしたか】道の駅構想について、中和幹線国道165号沿道で整備を推進するということで、かなり範囲としては広く考えているのかなと思います。もちろん、今の総合公園の範囲の中の想定はあるでしょうし、また東側に向かっての場所もありますよね。にぎわいづくりの施設、拠点になるような一体的な整備をお願いしておきます。それで、総合公園隣のどんづる峯なんですが、香芝市の観光スポットとして以前から遊歩道の整備などを行っています。これまでどのような整備を行ってきたのか確認いたします。【地域振興局長】どんづる峯は、香芝市の観光地として年々来訪者が増えていることから、来訪者の安全対策も考慮いたしまして平成30年度に遊歩道や広場の整備を行い、眺望のいいところまで安全に登っていただけるようにいたしました。その後におきまして、長らく放置されておりました希少な景観を失うおそれがあると思いましてどんづる峯の環境保全を進めることを目的といたしまして、継続的な景観整備を行うこととなりました。まず、どんづる峯の植生や観光に活用するための現地調査を行うとともに、今年度は東側周辺の調査と危険な樹木に伐採整理を行っております。
【あしたか】全くてつかずの状態から2市2町広域観光ルートの推進事業等をおおよそ5年かけてやってこられましたが、今年度がそれの最終年度に当たり、今年度の実施のどんづる峯東側周辺の調査について詳細を教えてください。【地域振興局長】整備いたしました遊歩道の一番頂上の見晴らしのいいところからさらに東側に向かって樹木の調査を行いながら、人が歩いてもらえることができるように樹木の整理と、あと草刈りを行いました。これによりまして、東側駐車場の近くの池、そちらのほうまで行くようになっております。ただ、現在は不法投棄を防ぐために進入禁止にしておりますけれども、将来的には来訪者が正面入り口から池のほうまで周遊していただけるようになればと考えております。
【あしたか】2市2町広域観光ルートの推進事業というのは5か年計画なので今年度で終わることになりますが、今後においてはどのような整備を行う予定なのか、方針を教えてください。【地域振興局長】国の交付金事業としては行いませんけれども、香芝市のほうのふるさとまちづくり基金を使いまして、今後もどんづる峯の整備は行っていこうと考えております。まず、昨年日本遺産の葛城修験の一つとしてもどんづる峯は認定されておりますので、観光資源としての魅力はますます重要になってくると考えておりますので、市の所有しているエリア全体を活用できるように枯損木の樹木や剪定、また遊歩道の管理と拡充を進めていきたいと考えております。今後とも観光資源の一つとしてどんづる峯の魅力向上に取り組んでいきたいと考えております。
【あしたか】どんづる峯の整備を継続していくことは理解しました。予算特別委員会でも伺いましたがどんづる峯の地下壕については総合公園の敷地内ということで今後事業部で検討されていくということでした。観光の立場からは地下壕の活用についてはどのようにお考えですか。【地域振興局長】地下壕につきましては、観光資源としても有効に生かしていければと考えております。今後の活用方法につきましては、関係所管と一緒に検討してまいりたいと考えております。
【あしたか】ぜひとも観光資源として有効活用していただきたい、していきましょう。撮影であるとか、特にアニメも含めてロケ地などに有効であると思います。予算委員会でも少しお話でましたが、都市計画対策費で緑の基本計画策定業務委託料、令和3年度以降、令和4年度分の債務負担行為の支出予定額の記載があり、2年かけて計画設定されると思います。総合公園、総合公園周辺、そしてどんする峯の地下壕についても香芝市としてはっきり位置づけをしていただきたいと思います。よろしくお願いしておきます。また、こういった議論ができるように、ぜひ戻ってまいりたいと思います。以上で、任期最後の一般質問を終わらせていただきます、ありがとうございました。
近鉄二上山駅前の整備は、選挙公約であったので、来年度予算で暫定整備完了を確定させたのは、とてもうれしいことで、駅利用者や地元の皆様とともに喜びたい。また、商業施設周辺の道路・歩道整備に関わるところで、道路と土地の高低差が高い部分が百メートル以上もあり、転落防止柵の設置を来年度予算に組んでいただいた。この点も皆様からいただいた多くのご意見を反映できてたことは大変うれしく思いますが、開発地の進捗も含めて最後まで見届けたいと思います。