皆様、こんばんは。我ら若人、あしたか清友(芦髙清友)です。令和2年3月16日(月)に一般質問を致しましたので、ご報告させてただきます。
昨年度の平成30年9月議会において、公共施設等管理計画について一般質問をさせていただきました。香芝市中央公民館、香芝市モナミホール、香芝市総合体育館、就学前施設について質問してまいりましたが、まだまだ、老朽化の客観的な数値を基に管理がされていないと考えます。それは、人口の推移や施設の利用者の推移、施設の整備費や年間の施設の維持管理費は分かり易い数値でありますが、その数値の推移だけでなく、施設そのものの老朽化の度合いを築年数からの健全性だけではなく、固定資産台帳の整備により老朽化の数値が具体的に示されるようになりました。香芝市の資産から老朽化の数値が毎年示されています。それを分かり易い形で、施設のカルテとして住民の皆様にもお示しして、香芝市内の施設をマネジメントしなければなりません。全ての施設を長寿命化することは、現実的ではありません。例えば、今の現状の維持管理と各施設を長寿命化するという前提での試算が出ており、今後40年間で、約3分の1の施設しか出来ません。この数値は、香芝市公共施設等総合管理計画にて示されており、これからの個別施設計画には、具体案を示さなければならないと考えます。長期的なビジョンに向かう、待ったなしの明確な実施計画が必要なんです!今回、香芝市学校施設長寿命化計画(個別施設計画)(素案)に関するパブリックコメントを令和2月24日から令和2年3月8日まで募集されました。今年度末までの策定ですので、策定されてから議論するのではなく、策定する前に議論し、少しでも反映させてたいとの思いで令和2年3月議会の一般質問で取り上げました。それでは、一般質問に至るまでの基本的な考え方をはじめに申し上げます。
【あしたかの一般質問の要旨】
〇香芝市の行政運営を、運営から経営へ。
〇単なる一般会計の予算・決算で、いくら何に使うのか使ったのかだけではなく、今後どのような効果を生み、今後いくらかかるのか。資産の概念を取り入れ、施設のマネジメント(ファシリテイマネジメント)から資産のマネジメント(アセットマネジメント)へ。
〇①固定資産台帳のデータの活用→②財務書類等4表の活用、貸借対照表から老朽化が数値化→③公共施設の管理に活用→④民間の活用→③④の具体的な政策がもっと必要でしょ!
〇具体的な政策として「学校のプール施設」はすすめられるのでは?
学校のプールは、屋外なので、当然夏季だけの限られた稼働率であり、維持管理があまりにも不効率です。しかし、香芝市内にある民間の施設は屋内ですので、夏季だけにこだわる必要もありません。平日の日中は、民間もアイドルタイムです。児童、生徒も、より良い施設環境で、プロに教えてもらった方が良いと考えます。それらの事を考慮し、「学校プールの民間の施設利用」の検討について初めて明言していただきました。
それでは、【香芝市議会】令和2年3月定例会【一般質問】の報告をさせていただきます。【香芝市議会 インターネット中継】の録画映像等より私自身が文字おこしをして、しゃべり言葉や言葉の重複は、文脈から表現をまとめて報告します。正式な議事録は、次の定例会までに【香芝市議会 議事録】にて公表されますので、確認していただければ幸いです。それでは、まいりましょう。
【香芝市議会】令和2年3月定例会【一般質問】あしたか清友(芦髙清友)
令和2年3月16日(月)一般質問登壇順7人中7番目※順番はくじ引きで決まります
【香芝市公共施設等総合管理計画に基づく個別計画の策定について】
1 香芝市公共施設等総合管理計画について
2 行財政の「見える化」について
3 公共施設のストック適正化について
4 香芝市学校施設等長寿命化計画(個別施設計画)について
【あしたか】皆様、こんにちは。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。令和元年度最後の一般質問ということで、張り切ってまいります。私自身、民間の事業や民間の団体等において、経営・財務に携わってきましたが、行政の「現金主義会計が健全であるから発生主義会計が健全である」という財政の考え方は馴染みがありませんでした。それは、民間の場合は、「発生主義会計で健全であれば、現金主義会計で不健全となることがない」と考えられているからです。香芝市では、統一的な基準による財務書類等を作成され、民間の考え方も補完的に取り入れてこられましたが、それらの考え方を公共施設等の管理には、まだまだ活用できていないのではないかと考えます。今回の一般質問では、これらの思いを背景に進めて参ります。大項目1、香芝市公共施設等総合管理計画に基づく個別計画について、中項目1、香芝市公共施設等総合管理計画について。まず、香芝市の公共施設が抱えている問題点を伺い、壇上からの一回目の質問を終わります。【総務部長】本市におきましては、昭和40年代から50年代にかけて、人口増加に伴う市民ニーズに対応するため、多くの公共施設が整備され、時間の経過とともに老朽化が進んでいる状況でございます。この状況を改善し、更には施設利用者の安全を確保するため、改修や建て替えといった施設の更新に取り組んでおりますが、それらに伴う費用も多額となることから、将来の財政に及ぼす影響が懸念されるといった状況でございます。
【あしたか】では、どのような過程で管理計画を立ててきましたか。【総務部長】平成25年度より、保有する施設を全体的に整理し直し、利用状況、維持管理費用、老朽化状況等の情報を収集・分析する、いわゆる公共施設の実態把握を行いました。次に課題を整理・抽出するとともに、公共施設に対する利用者の意識などを把握するため、市民アンケートを実施しました。その後、実態調査や市民アンケートから得られた情報をもとに、改善の方向性として全体方針や基本方針を策定し、更に、大学教授、有識者や公募で選ばれた市民で構成する外部委員会の審議を経て、平成28年度末に「公共施設等総合管理計画」を策定いたしました。
【あしたか】では、香芝市公共施設等総合管理計画を策定したことにより、見えてきたこともあるかと思いますが、その点について伺います。具体的な数字を伺います。【総務部長】策定の結果、公共施設にかかる将来の更新費用を試算いたしますと、今後の40年間で総額776.2億円、年平均19.3億円が必要であり、直近の過去5年間にかかった経費の年平均6.8億円の2.8倍となることが明らかになりました。それによりまして、現状の経費では、40年間で保有する施設の、約3分の1しか更新できないという厳しい状況にあることが見えてきたところでございます。
【あしたか】現在の経費では、40年間で約3分の1しか更新できないと試算が出ていますが、その試算は、構造躯体だけですか。躯体以外の設備などは含まれていますか。【総務部長】総額としましては含まれておりますが、設備費用など詳細な内訳までは示されておりません。
【あしたか】総額の中には含まれているが、詳細な内訳までは示されていないということですね。わかりました。この公共施設等総合管理計画に基づいてどのような取り組みを行いましたか。【総務部長】まず、老朽化した旧公民館や旧青少年センターの今後につきまして、各関係課の職員が集まってワーキンググループを立ち上げ、市民サービスの向上、更には健全な財政運営に向けた公共施設のあり方を検討しております。その中で、旧公民館を使用しているシルバー人材センターは他の施設に、また青少年センターの機能は本庁舎に、その他適応指導教室は総合福祉センターの空きスペースへ移転させるといった、施設の再編、集約化に向けた取り組みを進めており、これらは将来の事務改善につながるものと考えております。なお、除去工事は令和2年度を予定しておるところでございます。
【あしたか】総合福祉センターは予算でも説明がありありましたが、今、答弁された以外に何か取り組まれている事業があれば、その内容と進捗について教えて下さい。【総務部長】公共施設等総合管理計画では、老朽化が著しく、使用されていない施設は除去することとしておりますことから、平成29年度に旧老人福祉センターの除却を行っております。令和元年度には、長寿命化の時期を迎えた総合体育館の耐震改修工事に取り掛かっており、総合福祉センターにつきましては、中規模改修に向けた設計委託を令和元年度に行い、令和2年度より工事を行う予定をしております。
【あしたか】これまでの取り組みについての経緯、進捗状況については分かりました。続けて、老朽化の数値、資産の数値を公共施設等に活用できているのかどうかという視点で、中項目2番、『地方行財政の「見える化」について』伺います。まず、決算の情報から資産の状況について確認したいと思います。平成30年度決算における健全化4指標、実質公債比率は16.9%、将来負担比率は101.8%となり、実質赤字比率、連結実質赤字比率につきましては、いずれも比率はないと。平成30年度財務書類のストック情報から所有資産全体の有形固定資産の状況について伺います。【財務局長】平成30年度末の所有総資産は約1128億円、総面積は約18.3万㎡で、このうち学校施設は資産総額の約25%、総面積の約57%を占めております。人口が急増しました昭和50年から平成6年の20年間に学校施設に加え、庁舎などの大規模な施設が集中しており、築30年以上経過している施設は50%以上となっております。
【あしたか】学校施設は、直近では約6割ですね、約57%と。令和2年度の一般会計予算案が約256億円ですが、約1128億円の資産も含めて、特に決算の時には議論していかなければなりません。老朽化を数値化しているものが、決算審査時に財務書類4表で示していただいています。財務4表の中の貸借対照表から、老朽化の状況を把握できますが、所有資産全体の減価償却率につきましては、62.3%となっています。施設類型ごとの減価償却率についてはどのようになっていますか。【財務局長】国におきましては、各公共施設の状況を各団体間で比較可能なものとするため、16の類型に分類したストック情報分析表が取りまとめられております。このうち本市の公共施設は、13の類型に該当しております。類型別の有形固定資産減価償却率につきましては、高い方から順に5つの類型についてお答えいたしたいと思います。まず1つ目が、体育館・プールの類型で89.8%、庁舎の類型で83.5%、学校施設の類型で76.6%、公民館の類型で76.3%、市民会館の類型で70.6%となっております。
【あしたか】施設類型ごとの人口一人当たりの面積についても大変重要で、かつ住民の皆様にも分かり易い指標だと考えますが、どのような分析をされていますか。【財務局長】施設類型ごとの人口一人当たりの面積につきましては、他団体との比較の結果について、お答えさせていただきたいと思います。比較に当たり、国におきましては、人口、産業規模等のグループを同じくする類似団体の平均値を公表しております。本市では2つの施設類型におきまして類似団体平均値を上回っております。この2つの施設類型の人口1人当たりの面積でございますが、平成29年度決算ベースにおきまして、認定こども園、幼稚園、保育所の類型で類似団体平均が0.087平方メートルのところ0.184平方メートル、福祉施設の類型で類似団体平均が0.069平方メートルのところ0.123平方メートルとなっております。
【あしたか】体育館・プール等は理解出来ますが、庁舎等が答弁にありましたが、耐震改修工事の算定自体が見えてきません。類似団体も含めて算定自体の分析がいると考えますが、これらの決算の情報を踏まえて財政面で、どのように考えているのか。【財務局長】限られた財源の中で、更新・長寿命化を効率的に進めるためには、更新の手法や実施における優先順位を決定し、計画的に取り組むことが重要であると考えております。
【あしたか】そうなんですけれども。有形固定資産の減価償却率が上がって、将来負担比率が下がっている状況は、一面的ではありますが、必要な投資がされていないとも言えます。老朽化の数値を単年度の予算編成の中で、どのように反映していくのですか。【財務局長】公共施設等総合管理計画に基づき旧公民館につきまして、予算を計上し取り組んでいるところでございます。今後におきましても、将来のまちづくりを見据えた公共施設の再編と、次の世代に負担を残さないための財政運営の軽減・平準化により、行政サービスの維持・向上を実現するため、公共施設等総合管理計画に基づき、計画的に予算に反映していくものと考えております。
【あしたか】今まで答えた内容は、どのように公表されているのですか。住民の皆様に対しての周知はどのように行うのか。【財務局長】統一的な基準による財務書類等の指標につきましては、広報及びホームページ等で公表しているところでございますが、さらに、類似団体との比較分析などを行うとともに、分かり易く情報を公表することに努めてまいります。
【あしたか】これまでも、財政状況の資料を公開していただいていますが、今後はストック指標、資産の指標が重要視されていきます。香芝市は、決算審査時には財務書類が参考資料として出されていますが、今後は類似団体との比較も分析していただいて、分かり易く情報の公開をお願いしておきます。続いて、中項目3番、『公共施設のストック適正化について』伺います。現在、香芝市では、第4次総合計画から第5次総合計画の策定、総合戦略と一体的に考えていかれている中で、これからの香芝市の未来図を策定されていかれる訳ですが、その中で老朽化している公共施設の整備や更新、また香芝市に相応しい公共施設のあり方を考えることは、非常に重要なキーワードであると考えております。そこで、香芝市が作成されている固定資産台帳を公共施設管理にも活用できると考えておりますます。その点についてどのように考えておられるのかお聞きします。【総務部長】固定資産台帳は、本市が所有する全ての固定資産について、取得価額や耐用年数などのデータを網羅したもので、地方公会計の基礎資料となるものでございます。本市では、統一的な基準による財務書類作成に必要となる固定資産台帳の整備を進める中、平成28年度からは財務会計システムと連動して、収支を伴う財産の取得を固定資産台帳に登録するシステムを確立し、現在は、その固定資産管理システムにより管理しておるところでございます。これにより、公共施設の管理を計画的・効率的に進めていくことが可能となり、施設の現状分析や維持管理・修繕や更新などの係る中長期的なコストの見込み額を算定する際に、これら固定資産台帳のデータが有効に活用できるものと考えております。
【あしたか】固定資産台帳のデータが活用できるというよりも、活用していかなければならないと考えます。公共施設そのもののあり方について、どのようにお考えですか。【総務部長】公共施設につきましては、地域の人口動向や将来のまちづくりを見据えた施設を配置することにより、市民生活の向上を目指すことを原則としております。特に、その周辺において類似機能を保有する公共施設がある場合、それらの集約化・多機能化を図り、当該施設の有効活用を見据えた施設のあり方について、更なる検討を重ねる必要があると考えております。
【あしたか】そのためには、施設ごとの詳細な実態の把握が必要と考えます。そのための実行計画ともいえる個別施設計画だと考えます。平成30年度決算、平成31年度当初予算の審査では、施設整備計画作成委託料が計上されていましたね。福祉、教育の分野で、保幼小中の施設整備計画ですね。予算化されていない、各所管の各施設の個別施設計画は現在どうなっていますか。【総務部長】各施設の個別施設計画につきましては、それぞれの所管課が計画を策定し、管財課が進捗を確認しております。また、計画は今年度中に策定される見込みでございます。
【あしたか】個別施設計画を策定することによって、各施設の維持管理や更新等の優先順位、対策内容、実施時期など具体的な施策内容が見えてくると考えます。単なる施設マネジメントだけでなく、資産マネジメントとして捉えて政策立案に繋げなければなりません。各所管が個別施設計画を策定中ですが、教育施設の個別施設計画の素案が、先月2月24日から今月3月8日まで住民の皆様にご意見を求める形で、発表されました。では、中項目4番の教育施設の個別施設計画について伺っていきます。「香芝市学校施設等長寿命化計画(個別施設計画)」と令和元年7月に出された「公立幼稚園及び公立保育所の再編等に関する基本方針」との関連性を伺います。【教育部次長】「香芝市学校施設等長寿命化計画」は、平成28年11月に策定された「香芝市公共施設等総合管理計画」を上位計画とした「香芝市公共施設再編計画及び香芝市公共施設保全計画」に基づく、学校施設の維持について、基本的な方針に基づく実際の整備内容や時期、費用等を具体的に表す計画です。一方、「公立幼稚園及び公立保育所の再編等に関する基本方針」については、「香芝市学校施設等長寿命化計画」同様、「香芝市公共施設再編計画」を踏まえて、現在ある公立施設としての幼稚園7ヶ所、保育所5ヶ所、認定こども園2ヶ所が持続可能でさらに充実した運営が出来るよう、時代に沿って数や形態を変えながら再編を行うための根拠とするものとして策定したものです。そして、「公立幼稚園及び公立保育所の再編等に関する基本方針」を「香芝市学校施設等長寿命化計画」に取り込んだ計画とすることにより、二重の投資をすることの無いようにするためでございます。
【あしたか】丁寧な説明でしたが、「香芝市公共施設等総合管理計画」に基づいて今回の「香芝市学校施設等長寿命化計画(個別施設計画)」があり、その中に「公立幼稚園及び公立保育所の再編等に関する基本方針」があるということですね。その中で、個別施設計画について、文部科学省が個別施設計画の策定状況を総合的に考慮し事業採択する、ということですよね。国からは令和2年度までの策定目標の中、香芝市は、今年度中に策定するという。これまでも、「香芝市公共施設等総合管理計画」に基づき施設管理を行ってきましたが、施設の75%が築30年を経過し老朽化が進んでいる中で、より具体的に整備内容や時期などを市民の皆さんにお示し、理解いただく必要があると考えます。その中での、今回の個別計画の素案だと思うのですが、計画書の第3章において、学校施設等の整備方針として「長寿命化と建て替えの併用」とあるが、どういうことか。【教育部次長】効率的な施設整備のため、築40年目で長寿命化改修を行い、20年ごとに中規模修繕を行うことを基本としつつ、躯体の劣化が進んでいるものや、古い校舎は長寿命化せず、建て替えで対応することですが、第4章において具体的なプランを示しています。まず、基本的な整備の考え方として、校舎・体育館等は、建築年に応じて「構造躯体の健全性」、「躯体以外の劣化状況」から今後の整備の方向性を設定しました。次に、長期の整備費用につきまして、建て替えと長寿命化の併用でのコストを推計し、また直近10年の整備スケジュールを設定しました。この中で、10年後より先も現状の学校数を維持し続けるには、多額の施設コストがかかること、そしてコスト増に対応するため、学校の適正規模・適正配置について、小中一貫化や統廃合も有効な方策として視野に入れ検討することを示しました。
【あしたか】これまでは、築年数から構造躯体の健全性を判断していたものが、躯体以外の状況も踏まえて、整備の優先順位の根拠に加わった点が、この個別施設計画の示している大きいな意義だと考えて良いですね。【教育部次長】議員のおっしゃる通り、計画にトイレの改修時期を加えたことやユニバーサルデザイン化も目指す方針となっております。
【あしたか】3点確認します。まず、先ほどの答弁で学校の適正規模・適正配置のお話が出ましたが、学校区については、どのようにお考えですか。【教育部次長】小学校10校、中学校4校、合計14校の学校施設を保有しておりますが、同じ中学校区にあっても学校ごとに将来の予測も異なっており、それぞれの施設の更新時期に有効な方策を考えていく必要があります。基本的には中学校区で検討していくということは、これまでと変わりありませんので、学校区としても、中学校区ということになります。
【あしたか】分かりました。学校区については、基本的に今まで変わらないということでですね。計画書の第5章において、2点伺いたいのですが、「クラブの外部委託化」と「プールの共有化・共用化」について伺います。まず、「クラブ活動の外部委託化」について伺います。【教育部次長】クラブ活動に学校外の力を借りるという動きは数年来続いていますが、計画で想定しておりますのは、地域で部活に代わり得る質の高い活動の機会を確保することであり、部活動の地域クラブへの移行や代わり得る質の高い活動の機会を確保することであり、部活動の地域クラブへの移行や地域と連携し、学校へ指導者を招き入れる等を考えており、動き出しております。令和2年度において、中学校1校に対し、学校の働き方改革の推進事業として部活動指導員を配置する予定です。
【あしたか】部活動指導員の配置の件は、令和2年度の予算審査でも議論がありました。この点は、人的な要因であって、施設の管理についてではないように思いますが、その点はいかがでしょうか。【教育部次長】施設の維持管理を切り離し、地域の団体等に任せることで、時間外に活用もしやすくなると考えます。また、利用される団体のマナー向上にもつながると考えます。先ほど申しましたように、まずは人員配置から取り組んでおります。
【あしたか】まずは、人的な配置からということで理解しました。「プールの共有化・共用化」についてはどうゆうことですか。【教育部次長】学校プールの維持には、現在の夏季だけ使用する状態でも、水道料金や設備の点検など、小学校においては約470万円、中学校では約260万円、合わせて730万円の経費がかかっています。また、築30年を経過するプールが多くあり、今後、修繕にかかる経費も多くなることが予想されます。そのため今後は学校プールについては、市内民間施設での授業実施等を検討して参りたいと考えております。
【あしたか】「第5章今後の検討課題~さらなる改善に向けて~」を計画に具体的に盛り込まなければならないと考えます。クラブ活動の部活動指導員の配置が始まり人的ではあるが進めておられる。また、学校プールに関してはスポーツ公園の計画もあるが、既に屋内の民間施設もある。この点に関しては進めていけるのではいかと考えます。いかがですか。【教育部次長】民間施設での授業実施には、まず事業者の協力が必要ですが、本市には下田、真美ケ丘、五位堂にスイミングスクールがあり、地理的条件や収容能力では実現の可能性があるのではないかと考えています。しかしながら、各学校のプールには災害時の貯水機能としての役割もあり、また民間委託することで授業が夏季だけに限定されないという利点がある反面、学校現場においては年間を通じた授業計画に変化が生じるなど、新たな課題も考えられます。当然、保護者の理解も必要です。全校、同時スタートが理想でありますが、まずは2、3校で先行して実績を積み、順次、ひろげていく事も検討して参りたいと考えています。
【あしたか】個別施設計画は実施計画ですから、この第5章をもっと具体的に明記しないといけないと考えます。その計画が策定段階で、タイトルに、「今後の検討課題」ですから。今、策定段階ですので、「今後の検討課題」ではなく「現在の検討課題」ですよ、これは。これから各所管から個別施設計画があがってきますが、課題抽出ではなく政策立案を個別計画で示して下さい。議論が出来ませんので、お願いしておきます。最後に、香芝市の最上位計画である、第4次香芝市総合計画は、構想、策定時期からも、公共施設マネジメントの課題が明確になっていない総合計画です。現在策定作業を進めておられる第5次香芝市総合計画では、こうした公共施設については明確に示していくべきだと考えるが、どうか。【企画部長】現第4次香芝市総合計画におきましても、「財政運営の健全化」に関する取り組みとして、公有財産の効率的な整備や長寿命化など、示しているところでありますが、「公共施設等総合管理計画」については、時期の第5次香芝市総合計画におきましても、適正な管理運営について、「持続可能な財政運営」のための重要な事業として、明確に位置付けていきたいと考えております。
【あしたか】第4次にも文言があるとかないとかという話ではなく、第4次策定当時の公有財産の台帳と現在の固定資産台帳とでは、目的と構造が違いますから。第5次総合計画には、ストックの指標、資産マネジメントの考え方を全面に出したものにして下さい。強く要望しまして、私の一般質問を終わります。
【今回の一般質問の要旨】~ふりかえり~
〇香芝市の行政運営を、運営から経営へ!
〇単なる一般会計の予算・決算で、いくら何に使うのか使ったのかだけではなく、今後どのような効果を生み、今後いくらかかるのか。資産の概念を取り入れ、施設のマネジメント(ファシリテイマネジメント)から資産のマネジメント(アセットマネジメント)へ。
〇①固定資産台帳のデータ→②財務書類等4表の活用、貸借対照表から老朽化が数値化→③公共施設の管理に活用→④民間の活用→③④の具体的な政策立案が必要!議会からも。
〇③④の具体的な政策として、「学校プールの民間の施設利用の検討」を初めて明言していただきました!具体的な政策提言になったと考えます。出来ることはまだまだあります。
これらの議論は、過去の香芝市議会の議事録を確認しましたが、全く出て来ませんでした。若人ならではであり、民間の事業所や事業、民間の団体を経営してきたからこその視点であると考えます。民間の考え方では、見えている財やサービスを予算決算だけの数字で議論するのではなく、見えにくい資産も含めて議論し、中長期的に設備の更新を考えるのは当たり前です。もっと言えば、ハード面では、全て、始まる時に終わりが決まっています。はじめの整備時に、全ての設備に耐用年数がありますので、次の投資する時期、つまり長寿命化するのか廃止するのかを判断しなければならない時期が決まっています。これらの議論を全くせずに整備をすることは、何も考えていないのと同じです。公共施設の老朽化の問題は、はじめの整備時に更新費用の捻出を考えていなかったという事がそもそも問題だということです。民間の経営感覚では、そのような事は絶対にありえません。これからは、単なる施設の維持のための長寿命化だけではなく、公共施設のあり方を未来を担う若い世代が活発に議論をして、適正規模・適正配置を進めなければならないと考えます。それは、若い議員の大きな役割です!予算や決算の審査時には、これまで同様、この点を質疑し、引き続き、一般質問もしてまいります。ご意見・ご質問などいただけましたら、こちらのHPに問い合わせフォームが御座いますので、メッセージを送っていただけましたら幸いです。お電話でのご連絡でもかまいません。090‐5065‐8281【あしたか】まで宜しくお願いしますm(__)m