平成29年4月23日(日)岳のぼり【二上山美化促進協議会】
江戸時代に出版された「西国三十三所名所図会」という書物にも二上山の「嶽のぼり」が記されています。二上山付近一帯では、五穀豊穣を願って雨が降る事をお祈りし旧暦の三月二十三日に二上山にのぼります。二上山からの水で稲作をしていた範囲を嶽の郷といい、嶽の郷は、「嶽郷四十八ヶ村」明治22年の町村制施行後の村である、二上村、下田村、五位堂村(以上香芝市)、當麻村、磐城村、新庄村(以上葛城市)、陵西村、浮穴村、高田村、磐園村、土庫村、松塚村(以上大和高田市)に含まれる48大字のことでです。嶽の郷で稲作をしている私が、嶽のぼり(岳のぼり)に行かない訳には行きません。現在では、二上山に登って掃除をする日という意味合いが強いですが、地元では稲作に必要な雨を願い登山する伝統的な行事です。
登山口で香芝市のゆるキャラ「カッシー」、太子町の「たいしくん」、葛城市の「蓮花ちゃん」に見送られレッツゴー
地元消防署や二上山美化促進協議会(畑自治会など3地区、香芝市など3自治体、観光協会などで構成)の皆様と清掃しながら6合目に到着。
地元の先輩やご年輩の方方にも激励されながら、何とか山頂まで辿り着きました。
見事な山桜がお出迎え。
日々当たり前の様にある二上山。國中のシンボルである二上山。無意識のうちに、三輪山から日が昇り二上山に日が沈む地域で生活している我我。幹線道路や家家や車車を大津皇子は山頂よりどの様な気持ちで眺めているのでしょうか?今日は美化清掃や五穀豊穣を祈って久しぶりに二上山に登りましたが、古代に想いを馳せながら現代の地域の在り方も考えながら、皆様も、久しぶりに二上山に登ってみては?