議会報告・地域報告

【香芝市議会】二上山登山道の崩落箇所の対応は?【一般質問】【あしたか清友】

皆様、こんばんは。我ら若人、あしたか清友(芦髙清友)です。

平成29年12月議会の一般質問の報告をさせていただきます。また、二上山かと思われるかもしれませんが、二上校区の山手はあらゆるところで長らく手つかずとなっております。ほったらかし状態の地元をまずは正面切って政策議論や地元自治会要望の進捗確認などを特に一年目は徹底してまいりたいと考えます。それでは12月議会の一般質問の報告をします。しゃべり言葉や繰り返しの表現は分かり易く要旨をまとめて書いていきます。正式な議事録は香芝市議会議事録や香芝市議会録画中継で確認できますので見ていただければ幸いです。

1、台風21号に伴う被害対応について

(1)当日の香芝市の対応状況

 

【あしたか】各地に甚大な被害をもたらした台風21号ですが、香芝市におきましても避難勧告が発令されました。避難所開設が初めての経験であった地域の方々から多くのご意見を頂戴しました。台風21号における香芝市の対応状況について伺います。【危機管理監】時系列にて報告します。10月22日5時42分、大雨警報発表。6時30分、水防配備体制、第2配備。12時36分、洪水暴風警報発表。12時55分、土砂災害警戒情報発表。13時、災害対策本部設置、警戒配備。14時、第1回災害対策本部会議。15時、避難準備、高齢者等避難開始命令及び避難所開設、総合福祉センター。16時、避難所開設、志都美小学校、香芝西中学校、智辯学園奈良カレッジ、合計4ヶ所の避難所開設。18時、第2回災害対策本部会議。21時、第3回災害対策本部会議。22時20分、避難勧告発令。二上小学校避難所開設、合計5ヶ所の避難所開設。2時、第4回災害対策本部会議、香芝西中学校、二上小学校を閉鎖。4時、災害対策本部警備配備縮小。7時、避難勧告及び避難準備、高齢者等避難開始解除、全避難所閉鎖。

【あしたか】まずもって、市民の皆様のために夜を徹しての対応ありがとうございます。避難所が開設されましたが、避難された方の人数を教えて下さい。【危機管理監】総合福祉センター、18世帯39名、智辯学園奈良カレッジ14世帯41名、志都美小学校1世帯5名、香芝西中学校8世帯11名。二上小学校はおられませんでした。総数、41世帯96名で把握しております。

【あしたか】エリアメールの内容には不備はなかったのですが、勘違いされた市民の方から私の地域の避難所が開設されていないといったご意見もいただきました。今回の避難所開設が一部の地域となっていることについて確認します。【危機管理監】今回、一部の地域に避難勧告の発令及び避難所開設を行いましたのは、避難勧告等の判断、伝達マニュアルに基づくものでございまして、避難勧告の対象が今回、土砂災害に関することであったことから、市内の土砂災害警戒区域を対象に避難勧告を発令させていただきました。

【あしたか】22時20分に避難勧告が発令され、16時の段階から避難所開設が4ヶ所あり、22時20分に二上小学校が新たに開設されています。大変遅い時間帯で、雨風も大変強く二上小学校には避難された方はおられなかったということですが、自治会長を始め自治会の評議員の皆様や民生委員の皆様の13名、二上小学校長、教頭先生も施設管理者として来ていただいておりました。運営側ということで避難者の対象ではないということでカウントされいないのかなと思うのですが、香芝の雨量計で調べましたところ、17時40分に累計で150ミリ超過、21時に200ミリ超過しております。22時20分に避難勧告が発令されて、同時に避難所として二上小学校が開設されました。この判断は遅かったのではないでしょうか。【危機管理監】避難勧告等の発令につきましては、避難勧告等の判断、先ほども申しました伝達マニュアルに基づくものでございまして、水害や土砂災害においてどの段階でどのような判断、発令を行っていくかについて、基準、基本的な香芝市としての考え方を持っています。避難準備、高齢者等避難開始を発令し、その後、連続雨量が150ミリを超え、さらに降雨が見込まれることから、最終的に現場確認も行ったなかで土砂災害警戒区域を対象として避難勧告を発令させていただきました。具体的にご説明を申し上げますと、連続雨量が、先ほど議員ご指摘のとおり、17時40分に150ミリを超過したことから、18時に第2回災害対策本部会議を開催し、協議を行ってございます。気象状況、雨雲の状況や降雨状況が少し小康状況になったことから、その段階においては避難勧告の発令には至らなかったということでございます。その後、雨足が激しくなり、現場状況も確認したなかで21時の第3回災害対策本部会議を実施し、避難勧告の発令を決定した経緯がございます。

10月22日の台風21号。10月23日24日と当日の避難所開設についての問題点を地元自治会長と協議しました。撮影あしたか

(2)避難所開設後について

 

【あしたか】避難所開設後の次は避難指示ですので、大変重たい判断だったと思いますが、そのような状況からもその時間になったいうことですが、避難所の開設は原則、避難者による自主運営でお願いしたいとあったかと思いますが、今回の台風21号のよる避難勧告で避難所を開設し、避難所ではいろいろ問題があったかと思います。要支援者のサポートや避難所マニュアルなども既に答弁いただいておりますので、それ以外のところでの質問となりますと、例えばペット同伴などはどのように判断すればよいのでしょうか。【危機管理監】避難所にはいろんなトラブル等もあるかと思いますが、ペットの避難所への持ち込みはできないものでございまして、禁止しております。体育館の外にペットをつなぎとめておく場所などを設置することについて、避難所でもいろいろ協議もしていただくなかでの運用となってまいります。

【あしたか】屋外であれば現場の判断で可能であり、屋内は禁止であるといったことだと思いますが、それでは体育館以外の学校設備の使用は可能なのでしょうか。【危機管理監】大規模災害の発生によりまして、避難者が体育館へ収容しきれない場合には、普通教室棟を開放していただけるよう、学校とも協議をしているところでございます。なお、学校設備等につきましては、備品や女性の着替えや授乳等のスペースが必要な場合も想定できますので、そのような場合は施設管理者と協議の上、対応していくことになるかと思います。

【あしたか】2月に自治会連合会に避難所運営マニュアルについて説明されると答弁ありましたけれども、今回のこの台風21号の避難所での現場での意見、また現場での対応、それを踏まえた今後の対応、また災害対策本部で出た現場の意見、対応、また今後の対応、そういったところをしっかりと検証していただきまして、その2月の段階で地域の皆様、自主防災組織等にかかわる自治会の皆様と情報共有していただきたいと考えます。今回のことは実際に起こったこととして、訓練よりも数段重要なことです。今後は想定内として、地域としては自主防災組織のメンバーが変わったり、自治会長がかわったり、長い目でみますとありえるわけです。2月の説明をされる際には、報告、協議、申し上げた情報共有といったところをしっかりと伝えていただけたらとお願いしておきます。宜しくお願いいたします。

二上山、上ノ池登山道入り口付近。道の半分以上が崩落し、かなり危険な状況。撮影あしたか

(3)二上山登山道崩落について

 

【あしたか】台風21号に伴う被害対応について、もう一点伺いたいことがございます。二上山の登山道が崩落しております。そのとこについて農林担当、もしくは商工振興部、担当部の方で把握されていますでしょうか。【地域振興局長】二上山登山道の崩落につきましては、10月24日火曜日の時点におきまして、農政土木課の方に市民のかたから通報があり、商工振興担当としても両課ともに現場確認させていただいて、バリカーを設置していることろでございます。

【あしたか】その対応については、どのようにお考えでしょうか。【地域振興局長】現状からでございますけれども、登山道の崩落につきましては、香芝市のみならず、葛城市、太子町からの登山道での各地で崩落をしております。香芝市側におきましては2か所、特に畑の上ノ池登山道の入り口付近でございますけれども、入り口近くの部分におきましては道の半分程度が崩れており、通行には注意が必要な状況となっております。

【あしたか】崩落個所が今なお、そのままであるということには変わりないと思うのですが、地域の皆様や県内外の二上山のファンの方はもちろん沢山おられます。香芝市のシンボルでもある二上山に香芝領域から登山をするにはそこの登山口を通って、崩落個所のあるところが入り口付近になります。12月の補正予算にこれらの応急処置というのは含まれていませんでしたが、4月の岳のぼりはどのように対応されるのでしょうか。もしくは中止や何らかの決定がなされたので応急処置は行わなかったのかというこのなか、その点についてどうお考えなのでしょうか。【地域振興局長】二上山、山そのもの自体がほとんどが個人の所有地でございまして、なおかつ登山道といえども香芝市の管理下ではない状況でございます。復旧対策につきましては、地権者との協議が必要となっております。12月補正ですけれども、今現在におきましては、二上山に関わる関連団体、ダイヤモンドトレール活性化委員会、二上山美化促進協議会において、二上山を含む葛城山系の被害状況を共有し、大阪府、奈良県の各自治体で対策について検討をしているところでございます。当然のことながら、観光資源としての登山ルート、安全対策としての対応、復旧については今後の検討課題であると考えております。岳のぼりですが、今現在として入山規制等の規制は行われていない状況で、現実として登山者も登っておられる状況ではございますが、例年通り実施するのであるかどうかということにつきましては、崩落場所での現状がこのまま維持されるのか等をその時点で十分に危険状況を判断した上で、最終決定を発表する予定です。

【あしたか】岳のぼりは地域の昔から続く習慣でもあります。地域のみならず、県内外の二上山のファンの方々も楽しみにしている行事でもあります。崩落個所の応急的な復旧を一日でも早く行い、岳のぼりは中止することなく開催していただきたいと思います。引き続き、対応の方を宜しくお願い致します。

野道を除いて、香芝領域唯一の登山道が崩落。12月の補正予算には予算計上なし。4月の岳のぼりに間に合うのか。早急に復旧対策を強く提言しました。撮影あしたか

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