議会報告・地域報告

【香芝市議会】香芝市の保育所の在り方について【一般質問】【あしたか清友】

皆様、こんばんは。我ら若人(わこうど)、あしたか清友(芦髙清友)です。

平成29年9月の一般質問は、3番目に致しました。【香芝市における保育所の在り方について】1番項に保育所や認定こども園等の充足状況について、2番項に待機児童解消の状況について、3番項に今後の展開について通告しておりました。関屋や志都美保育所の民営化、五位堂保育所の分園化、鎌田や下田幼稚園の認定こども園化などを踏まえて、第4次香芝市総合計画後期基本計画にある「統廃合を含めた幼保一元化」や保育所・幼稚園・小学校の「学びの一体化」等について見解を伺い、今後の計画について議論しました。

右上の写真は6月議会に一般質問した時の画像を使用しています。議長のお許しをいただかない限りは、議会や委員会での撮影は禁止されています。議会報告などに画像が必要ですので、議長のお許しを得て議会事務局に撮影していただきました。HPのギャラリーやSNS等で報告する際に、開始前や終了後、外の風景等を載せているのはその為です。

まずは、今回の一般質問に【香芝市における保育所の在り方について】という行政の最も基本的な施策である保育の充実について取り組みを伺った理由を述べます。私は、子どもたち年少世代が大きくなってもずっと香芝で暮らしつづけてもらいたい、また進学や就職で市外県外に出ても、子育てをするならやっぱり地元香芝だ!と戻ってきてもらいたいと思っています。その為には、まずは保育の充実からだと考えたからです。現役世代・子育て世代の転入率が高い香芝市では、今は若いマチではあり、しばらくは人口増が見込まれていますが、近隣市町村のニュータウンを見ていますといずれは人口も減少していく事が考えられます。元々住んでいただいている、今おられる皆の転出を抑える施策は、新たに転入をしていただける事にもつながります施策であります。その子育て環境が良いのか悪いのかは保育環境が充実しているのかしていないのかであると考えます。もっとも基本的な施策である保育の充実について、一問一答での一般質問の要旨をまとめました。長くなりますが是非とも最後までご覧ください。香芝市議会の一般質問の録画中継を見ながら言葉を拾っていますが、表記文では、省略や簡素化していますので、要旨として捉えていただければ幸いです。なお、香芝市議会の一般質問は香芝市議会のHPにて録画の動画が配信されております、そちらの方も是非ともごらん下さい。宜しくお願い致します。

【あしたか】国においては、平成24年8月に子ども・子育て関連3法を制定し、これに基づく「子ども・子育て支援新制度」を平成27年4月より本格施行された。これは、幼児期の保育・教育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進することを目的としている。これを受けて、香芝市における保育所・幼稚園・認定こども園の在り方について」伺う。まず、始めに現在の公立保育所及び認定こども園の充足状況について聞く。【教育部次長】本年4月1日現在で公立保育所5ヶ所が定員660名に対して入所者数711名で、充足率は107.7%。公立認定こども園2ヶ所の定員276名、幼稚園部分を含めて入所者数は232名で充足率84%である。

【あしたか】保育所が定員をオーバーしている中で、まだまだ保育需要が高まっているが、これまでに行われてきた施策の中で保育所民営化を行ったが、この現状はどのようになっているのか。【教育部次長】第2次香芝市行政改革大鋼の民でできることは民で、官から民へという基本原則に基づき平成25年度に関屋保育所、平成28年度より志都美保育所の民営化を行った。

【あしたか】その成果は。(そのメリットは)【教育部次長】国庫負担金など財政面のメリットがあるほか、保護者、保育者の現場で良いと思った事がすぐに独自に出来る点があげられる。関屋保育所の駐車場等はその一例である。

【あしたか】行政・保護者・事業者の3者が定期的に意見交換出来る場を設けていただき引き続き保育の充実に取り組んでいただきたい。教育委員会では幼稚園の3歳児保育を実施されてきたが、こちらの現状は。【教育部次長】平成27年度より、関屋・鎌田幼稚園、平成28年度より真美ヶ丘東・旭ケ丘幼稚園で3歳児保育を実施し、平成29年度には鎌田・下田幼稚園が幼保連携型認定こども園としてスタートしたところ。公立5園で3歳児保育を実施している。

【あしたか】分園化、小規模保育、認定こども園と切れ目のない形でやっているが、何点か数値を確認したい。待機児童解消の対策で待機児童は減少しているのか。厚生労働省の待機児童の定義が見直されたが影響は。【教育部次長】増え続ける保育需要に対応するため、平成28年5月に鎌田幼稚園の空き教室を利用して、五位堂保育所分園を開園、平成29年4月には公募による小規模保育園を1ヶ所、民間による小規模保育園とその3歳児からの連携施設になるせいか幼稚園の幼保連携型認定こども園への設備整備補助を実施。保育の量の確保。平成27年度までは毎年4月1日現在では1桁であったが、平成28年4月1日現在では44名の待機、平成29年4月1日現在では16名。厚生労働省の待機児童の定義見直しは、元々その基準でカウントしていたため数値の変動の影響はない。

【あしたか】待機児童の多い年齢はどのようになっているのか。【教育部次長】平成28年4月では1歳児29名、2歳児15名で今年は16名全て1歳児。

【あしたか】小規模保育園は0歳児から3歳児未満で定員6名から19名の少人数制の保育園だが、小規模保育園の入園児状況は。【教育部次長】4月では2園で30名、現在では38名の0歳児から2歳児入園。

【あしたか】特に待機児童が多い1歳児への対策として小規模保育園は有効。来年度より新規に1園開園されると本会議で市長より報告があった。潜在的な待機児童も考えるとまだまだ受け皿が必要。今後も小規模保育事業や民間の保育施設も増える事が予想される中、重大事故などが発生した場合のガイドラインはあるのか。【教育部次長】公立保育所及び関屋・志都美保育所については防災対応、保育の安全、保健衛生、感染症対応、食物アレルギー対応、給食衛星管理、虐待対応、プール遊び衛星管理の8種類の危機管理マニュアルが設置している。

【あしたか】小規模保事業や民間保育園はどうか。【教育部次長】独自の緊急時の対応マニュアルが設置されている。

【あしたか】行政への連絡体制は。自治体内での連絡体制は。連絡体制表はあるのか。【教育部次長】生命に関わるような重大事故は市に連絡が入る。重大事故の場合は、こども課、直ちに次長・部長・教育長・市長への連絡、状況に応じて議会にも報告する。連絡体制表はない。

【あしたか】マニュアルは理解した。しかし、公立も民間も早急に連絡体制表を作成をしていただきたい。利用者本位で考えると発生時の情報提供(情報公開)も必要である。生命にかかわる重大事故ではないが、9月12日の局地的な大雨で二上保育所で雨漏りがあり、3歳児23名の布団やお道具箱が全て濡れた。0歳児9名のクラスではじゅうたんボトボトの1階2階ともの被害が出る大規模な雨漏りがあったが、把握されているのか。今年度の修繕料はどのように執行されているのか。【教育部次長】担当が現地確認をし、報告をうけている。平成29年度予算は修繕料が公立5園で250万円、別の営繕費350万円である。

【あしたか】緊急事態であり早急に対応していただきたい。(身内の営繕担当の作業ではなく)プロの作業になる。修繕で済むのか改修などの大規模になるなのか判断を急ぐ。いずれにせよ早急に対応を。

【あしたか】続いて、先ほど4月1日現在で待機児童16名と聞いたが、来年度の入所受付も近づく中で、待機児童解消の見込みはどのようになっているのか。【教育部次長】来年度の保育の量の拡大は、新規で小規模保育園定員19名、既存の認定こども園せいか幼稚園が定員60名の増築、みつわ保育所の竣工などにより今年度の申し込み状況と同様ならば机上の計算ではなくなる。しかし、施設が増えるとさらに入所入園希望者が増える事も考えられる。

【あしたか】平成28年度は待機児童解消という喫緊の課題の中で五位堂保育所の分園を開園され、その後は民間の保育施設の整備を中心に進められてきたが第4次香芝市総合計画後期基本計画の就学前教育・保育の充実の施策の中で「統廃合を含めた幼保一元化」、「認定こども園の早期設置」進めていくとあるが、この進捗状況を伺う。【教育部次長】こども園の早期設置は、民間では幼保連携型認定こども園「せいか幼稚園」「あけぼの幼保学院」、公立では幼保連携型認定こども園下田・鎌田幼稚園です。また、統廃合を含めた幼保一元化については、喫緊の課題。

【あしたか】公立2ヶ所の保育所機能と幼稚園機能を兼ね備えている認定こども園ならではのメリットは。【教育部次長】勤務をしていて、認定こども園へ入園していたが途中で仕事を退職した場合、引き続き幼稚園で子ども、保護者も環境を変えることなく園に入園できる点。その逆の場合など、保護者の状況により保育所から幼稚園、幼稚園から保育所に同じ施設過ごす事が出来る。質の高い就学前教育がうけられる点である。

【あしたか】こども園の設置を進める中で次の認定こども園の計画はあるのか。【教育部次長】社会福祉法人裕愛会が畑地区で認定こども園の新設を計画されている。【あしたか】規模等、香芝市が把握している情報を出して欲しい。【教育部次長】定員90名の規模である。

【あしたか】今後、鎌田・下田幼稚園の様な公立でのこども園の計画はあるのか。【教育部次長】現時点ではない。

【あしたか】今後、公立では、現時点ではないと。総合計画で保育所・幼稚園・小学校の「学びの一体化」を進めるため、小学校と連携しながら、就学前教育としての指導の改善・充実を行いますと書いてあるがこのことからも地域に根差した保育施設機能の拡充が求められると考えるが今後の市の取り組みを伺いたい。【教育部次長】本年4月よりこども課が新設され、保育所・幼稚園・認定こども園の就学前児童のすべての担当となった。ますは、現在の公立施設の状況や自総数の状況、幼稚園の充足率なども含めた中で検討し、公立幼稚園及び公立保育所の再整備に関する計画を作成したい。

【あしたか】公立保育所では定員を超えて入所している。児童への保育環境などを考えると本来の状況に戻すのが大切だと考える。今後の方向性を伺う。【教育部次長】保育所では年齢別の部屋面積及び保育士数の許す限りで児童が入所している。今後予定している民間の保育所整備や幼保の整備計画の中で待機児童の解消が進むと定員の見直しも含め本来の定員に戻していく事も検討する。

【あしたか】香芝市のスピード感のある待機児童対策は、現場の保育者・教育者や保護者・利用者に十分に理解をえる期間も短いといえる。十分な説明と移行期間をもって施策に取り組んでいただきたい。香芝市は子育て世代の転入率が県内トップ水準で、子育て世代に評価が高いとも一面的ではあるが言える。子ども支援課が教育部に編入され、就学前教育・保育の充実に期待もされている。吉田市長に伺いたい。みつわ保育所も120名から200名に定員が増え、保育の充実も図られている。しかし、その一方で極端な定員数の増加は小学校区を越えてしまうことにもなる。小学校区を基本としたコミュニティ単位も大切にしてもらいたい。保育所・幼稚園・認定こども園等の特に公共性の高い施設は子どもたちの徒歩圏内である小学校区を越えてしまうことのないようにしなければならない。日本のコミュニティの基礎単位である小学校区での保育所・幼稚園・認定こども園の配置バランスについては十分に考慮していただき、計画を作成していただきたい。【市長】就学前教育・保育の充実は小学校区、0歳から15歳までの施策を打つ出していく中では中学校区までも含めた中で取り組んでいく。意見を取り入れて計画を示していきたい。

 

 

【あとがき】待機児童の数などの数値の確認は、私自身はおさえていたが、議論を分かり易くする為に理事者側に伺い有権者に示した。保育所に入れるのか、次は何処がこども園になるのか、民営化はないのか等、入所されている保護者や入所出来ない保護者からも多くの質問・意見をいただきます。今までの経緯を踏まえながら、しっかり今後の認定こども園設置の予定も示し、幼保一元化に向けた統廃合については、まだ計画が作成されておらず、先に自身の考えや意見を述べさせていただいた。よって、現役世代・子育て世代には意義のある一般質問になったと考えます。また、老朽化している保育所の利用者からの苦情もあり、今回の議論で関連させて公の場でその事に触れられた事も大変意義のあるものとなりました。ただし、理事者側の約束をとっても、実際に事業が実行されるまでは何もしていないのと一緒です。実際に改善されるまで責任をもって取り組みます。言って終わり、前向きな答弁をもらって終わりでは当然ありません。

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